朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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裁判を傍聴してきました

裁判員制度が開始されることになったので、一度は裁判というものを見てみたいと、新地町選挙管理委員会のみなさんと傍聴してきました。

私たちが傍聴したのは刑事裁判で、窃盗でした。

被告人席の後ろに座りました。傍聴席を見渡すと数名の家族もしくは親類という感じの人たち。そして六法全書を片手の研修生という感じの人が数名。そして私たち5名。総勢16,7名が座ってました。

正面の裁判官席はまだ空席。その下段席に書記の方が1名。右側に事務官が2名。その前に弁護士。左の席に検察官が1名。

前のドアが開いて被告人が入ってきました。

ぎょっとしてしまいました。

腰縄、手錠、さらに両脇をかかえられて入って来たのです。大きな体を丸めて頭を下げたままのその姿。隣の親類らしい人はどんな思いで眺めているのでしょう。

そのまま腰かけて裁判長が来るのを待ち、裁判長が入ってきたら手錠と腰縄が外されました。

最初に氏名住所の確認。そして検察官が今回の起訴状を読み上げます。ダンプを盗み、解体して売り払ったらしいです。

それから裁判長が黙秘出来る旨を説明。冒頭陳述の後、弁護人が被告人に質問する形で事件について陳述。

テレビドラマみたいに進んでいきます。ひとつの質問ごとに事件の内容がはっきりしてきます。

それについて検察官からの質問。そしておばさんという方が情状に関する立証をしました。

その方に裁判長が質問していくうちに、おばさんという方は本人のおばさんではなくて、離婚した奥さんのおばさんということがわかりました。

実の両親が来ないで、離婚した奥さんのおばさんが情状陳述をするという、素人目にも不自然な情状立証。

しかもこのおばさんは釈放後は自宅に引き取り、これから展開する事業があるのでその責任者になってもらうというのです。

実の甥でもなくて、前科もあり、組員(脱会の届を出したと言っていたが)という被告人を親身に世話をするという。

世の中にはなんて優しい人がいるのだろうと思った方がいいのか・・・・私のように意地が悪いと、なにか・・ちょっと利用してやろうと思っているのかと勘繰りたくなるような立証答弁でした。

傍聴人が多かったせいか、弁護士さんが張り切り過ぎて質問が多くなり、ここで時間切れ。今日中に結審する予定が翌日まで伸びてしまいました。

「もっと手際よく進めてください」
と裁判長に弁護士さんが叱られる場面もありました。

黙秘権もあるけれど、質問されると一応答えなければならないので、言いたくないことも口ごもりながら答えて、それによってどんどん家庭内の実情などがあぶりだされてきて、テレビドラマよりももっと迫力がありました。

世の中には傍聴マニアの人もいるらしいのですが、納得できました。

裁判員制度で選ばれた人は、素人だから簡単な裁判しか参加させられないだろうと思っている人が多いらしいです。

しかし、裁判員が実際に参加するのは、殺人とか強盗致死傷とかそういう重罪の裁判です。

はたして裁判制度がスムーズに執行されるのか????裁判員は殺人罪の被告に死刑判決を出せるのか???

もし自分が選ばれたならと思うと、すごく重い気持ちで裁判所を後にしました。私は人を裁けないなぁ。

by asahikanokami | 2009-01-30 09:15 | 私のこと | Comments(9)
Commented by カネコ at 2009-01-30 18:13 x
「裁判員制度」
なんか人ごとのような感じが今はしています。

でも自分が選ばれることも充分考えられるんですよね。
会社でも選ばれたら「有給扱い」になるのか、
みたいな話し合いがされていますし・・・。

でも、それをプロとして仕事にしている人がいるのに、
素人がどこまで時間を使って勉強して、判断できるのか
   ・・・・・・全く自信がありません。

ただ、どういうことが裁判で行われているのか、
ということは知っていて損はないとは思いますが。

自分が黒か白かという判断・・・・
やっぱり自信ないですね。
Commented by 朝日館女将 at 2009-01-30 20:46 x
*カネコさん*

実際の裁判を見て、これが殺人事件の裁判だったらと思うとぞっとしました。

犯行の手口など詳細に言うわけですし、場合によっては凶器とか犯行現場の写真とかが倉庫として出されるわけですから。

それらを正視できるかどうか自信がありません。トラウマになりそうです。

人を裁くことはすごく難しいことです。私には出来そうにありません。
でも、そんな言い訳は辞退の理由にはならないんですよね・・・・・。
Commented by みにちゃこ at 2009-01-30 21:00 x
裁判員制度の研修で選管?あ、そうか^^。と納得しました。

ほんとの裁判員になると、殺人事件などだから証拠関係関係なんかもヘビーになるし、守秘義務があるから墓場まで自分が見たものを持っていかなければならないし、簡単なものではないですね。

最近、弁護士さんのブログを見てみたら、法律のプロの方の考え方のち密さにくらくら来て、やっぱり私に裁判員は無理かも^^;と思い始めている私でありました。
Commented by 朝日館女将 at 2009-01-30 22:17 x
*みにちゃこ様*

何の知識がない人でも、詳しく説明するから大丈夫ですと言ってましたが、それでもやはり心配です。

裁判官になると、法廷に立会い、証拠などを調べて、表決するわけですので、生々しい事件の様子や証拠を目の前に突きつけられます。

気が弱い(ほんとかなぁ?)私は、その場面できっとギブアップするでしょう。

妊婦さんや市町村長は裁判員になることができないので、次期町長にでも立候補しますかね(笑。
妊婦さんになるのは到底無理ですから(大笑
Commented by at 2009-01-31 00:09 x
娘が高校を卒業する前に名古屋地裁へ見学させました。刑事裁判を見学しましたが、良い経験になったようです。 腰縄、両手錠は人間扱いされてない、獣扱いですから 実際に見るとショックを受けますねねえ、、
罪の重さというか 犯罪について考える良い機会だと思います。。
Commented by 朝日館女将 at 2009-02-01 09:04 x
*風様*

お嬢様はとても良い経験をしたと思います。傍聴すると被告席には絶対に座りたくないと本気で思います。

腰縄手錠の姿はちょっとショックでした。

罪を憎んで人を憎まずと言いますが、最近の事件、たとえば秋葉原の事件など、とても理解できないし情状の余地もありません。

裁判員になるとあのような重大な事件も裁くわけですので、私など想像するだけで腰が引けてしまいます。

選ばれたら引き受けないわけにはいかないと思いますが・・・・。
Commented by 横丁ミュージアム at 2009-02-01 12:42 x
ご無沙汰しています。
相変わらずご活躍ですね。この様にリアルな情報を見ると自分の問題だなーと感じます。いろんな意味で人ごとではないんですね。
Commented by はなみずき at 2009-02-01 17:02 x
こちらの裁判所に来られたのですね。
私は、この前をよくバスや車で通ります。
 朝の九時前に通過するのですが、大きな裁判がある時は
門の前に看守さんや風呂敷包みを抱えた弁護士さん?らしき
方々が横断歩道を渡ったりしておられます。
 翌日の新聞を見ると同じ曜日に同じ罪状の審議の様子が
載っているので、あの事件の裁判だったのだな、と推察
いたします。人が人を裁く難しさを改めて認識いたしました。
 寒さ厳しきおりですが、ますますのご活躍を。
Commented by 朝日館女将 at 2009-02-02 21:45 x
*横丁ミュージアム 様*

時々ブログを拝見しています。
今年はどこにお出かけのご予定でしょうか?

私たちもどこかに行きたいと言っていますが、この不況でなかなか実現しません。

裁判員制度は他人ごとではありません。いつ自分が選ばれるかわかりませんので。

*はなみずき様*

久しぶりに仙台に行きました。仙台駅がすっかり変わっていてビックリしました。

パルコにも入ってみたかったのですが、なにせ他の委員の方も一緒でしたので自由行動ができず残念でした。

実際の裁判を傍聴すると、改めて人を裁くことの難しさを感じます。

ところで、どうして弁護士さんって風呂敷包みなんでしょうね。おもしろいですね。
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