元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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雪の中のお墓

叔父がなくなりました。
5日が告別式でしたので、5日の朝、おっとっとの運転で弟と3人で秋田県横手市まで出かけてきました。

私は昨年も墓参に来ているのですが、弟は仕事が忙しく10年ぶりぐらいの横手です。

14時からの告別式でしたが、なにせ横手は雪国、雪が降ったり雪道だったりしたら運転に時間がかかるからと、余裕を持って早めに出発しました。

ところが道路は除雪されているし、お天気も良くて予定時間よりもすごく早く到着してしまいました。

そこで久しぶりに横手に来た弟が墓参をしたいというので、告別式が始まる前に祖母の墓参りをすることになりました。途中でお花を買おうと思って車を走らせましたが、あいにくお花屋さんがみつかりません。

お花はなしでも仕方がないねと、お線香と祖母の好きだったお菓子を持ってお寺に到着。

ところが・・・・・ひゃ~~・・・・お寺に到着してみたら、墓場は一面の雪野原なのです。すべてが雪の下でどこにお墓があるのかわかりません。

道路は除雪されているのですが、墓場は雪野原なのです。
でもせっかく来たのだから、だいだいこの辺りだったと言う場所を拝んでいこうと言うことになりました。

そして祖母のお墓のあった辺りに行ってみると・・・・はるか向こうにひとつだけ頭を出しているお墓がありました。そして・・・なんとそれは祖母のお墓でした。

我が家の先祖のお墓は江戸時代からのお墓で、お寺で唯一笠をかぶっているのです。その特徴ある笠がちょこんと顔を出していました。

雪の中のお墓_f0061402_201556.jpg


まるで祖母が私たち孫が墓参に来るのを顔を出して待ちわびていたかのように。
「ほら、ここだよ、ここだよ」
と言っているかのように。

お花を買ってきてもお供えする場所もありませんでした。
これもきっと祖母が
「お花なんて買ってこなくて良いよ」
と言っていたのかもしれません。

お線香を雪の上に立てて、はるか向こうで雪の中から顔を出しているお墓に向かって手を合わせてきました。
雪の中のお墓_f0061402_2013071.jpg


ちなみに市内でもこのぐらいの残雪でした。

おっとっとの身長と比べてみてください。おっとっとは165センチです。
雪の中のお墓_f0061402_2015350.jpg


by asahikanokami | 2006-03-06 20:04 | 我が家の日常
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