朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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撮影秘話(その2 辛い作業)

Kさんから今回のコマーシャルの概要をお聞きして、必要な写真や書類をそろえることになりました。

娘が亡くなったのは平成12年。
今年10年目になります。

実は娘が亡くなってから、一度も娘のアルバムを開いたことがありませんでした。

と言いますか、開くことができませんでした。遺影もお仏壇にはありません。毎朝見るのが辛いからです。お仏壇には秋山巌画伯(棟方志功画伯のお弟子さんだった方です)が描いてくださった「菜穂子菩薩」の色紙が飾ってあります。

もっと書き加えるなら、娘が亡くなった時に病室から持ち帰ったいろいろなものは、その時に病院で箱に入れたまま、一度も開けていません。

どうしても開ける気になれなかったのです。

しかし、今回は開けないわけにはいかなくなりました。

アルバムには時が止まったように、娘の笑顔がありました。どの写真も多くの友人たちに囲まれて楽しそうに笑っていました。

涙がこぼれたけれど、反面、こんなにも楽しい人生を送ったのかと安堵しました。

10年ぶりに見た娘の笑顔の写真。

「私が元気な時の笑顔をいつも思い出してほしいから、病気の顔は忘れてね」
といった菜穂。

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お母さんは、あなたの笑顔を思い出してますよ。

by asahikanokami | 2009-07-02 20:48 | 私のこと
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