元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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「はずれ」の茶碗蒸し

知り合いのところに右京くんと京吾くんというかわいい兄弟がいます。

うっちゃんは一年生。京ちゃんは幼稚園生。そろって茶碗蒸しが大好きなんです。
そこで我が家でお客様に茶碗蒸しを作るときには、少し余分に作って二人に届けます。

日曜日。ご法事のお客様があったので茶碗蒸しを作りました。5つほど余分に作って二人に届けました。

夜、京ちゃんから電話がありました。
「おばちゃん!はずれだったよ」

「はずれ?はずれって何が?」

「茶碗蒸しだよ。全部外れだったの」
っちょっと悲しそうな声です。

はて?はずれって????おいしくなかったのかな???
頭の中ではてなマークがぐるぐる回りました。

「はずれって何がはずれだったの?」

「ぎんなん・・・・。ぎんなんが入ってなかったの。全部に入ってなかったんだよ。京ちゃん、ぎんなんが大好きなのに、どれにも入ってなかったの。ぜんぶはずれだったの」

私が作る茶碗蒸しにはどれにもきちんと一個づつぎんなんが入ります。でもおっとっとが作ると一個入っているもの、二個入っているもの、全然入っていないものなどバラバラなのです。

いつも届く茶碗蒸しには、一個入っていたり、入ってなかったり、二個入っていたりだったので、ぎんなんが大好きな京ちゃんとうっちゃんはそれぞれ、あたり、はずれ、大当たりと名前をつけていたらしいのです。

なんと、日曜日の茶碗蒸しにはぎんなんを入れるのを、おっとっとが忘れました。お客様にもはずれの茶碗蒸しを出してしまいました。

あらまぁ・・・・。

京ちゃん!うっちゃん!この次は3個づつぎんなんを入れた特製の茶碗蒸しをつくってあげるからね。、

by asahikanokami | 2009-09-14 20:56 | 我が家の日常
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