朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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鬼嫁自慢

今朝、起きたら腰が伸びません。
ということを口実にして、南相馬市にある日帰り温泉に行ってきました。

ここは我が家から車で40分。お風呂に入って一日ごろごろしていられるのでお気に入りの施設です。

きょうは、本を二冊、それからレターセットを持参です。

以前はそれほど混んでいなくて、休憩所のテーブルもほど良く配置されていたのですが、最近は混むのでテーブルとテーブルの間が狭くなりました。

お隣と近すぎるのです。しかし幸い、私のテーブルは左右両方ともお隣のテーブルは空いていました。ラッキー!!

お風呂の入って戻ってきたら・・・あららら・・・なんと右のテーブルにご年配のご婦人が四人。すでにテーブルの上はお菓子やミカンや漬物が並んでいます。ここは食べ物の持ち込み禁止なのになぁ。左も男性の方が一人。すでに缶ビールで一人宴会です。

おばちゃんたち、最初は小さな声だったのに、段々に興奮してきて大きな声になってきました。どうやら嫁の悪口のようです。聞き耳を立てていたわけじゃないのです。聞きたくなくても耳に入ってくるのです。

「俺家の嫁はなぁ、お賄い(台所仕事)なんて何もしねぇんだよ。そのくせ私が作ったおかず、いつも婆臭い料理ばかりって文句を言うの」

「ほんで(それで)どうしたの?あんた、言われっぱなしかい?」

「まさか!ほんでは今度、見本に婆臭くない料理を作って見せてけろ(くれ)俺も勉強するからって言ってやった。料理一つ作れない癖してさ、大きな顔するなって付け加えたかったけど、そこまでは言わなかった」

「言えば良かったのに。俺家の嫁なんて俺が死んだら花火上げて喜んでやるって言うんだよ。ろくでない嫁と思わないかい?」

「あら・・・・・それはひどい」

「ほんで(それで)言ってやった。ああ、上げてけろ(くれ)その代わり一発や二発の花火ではだめだからな。大花火大会をしてけろって言ってやった」

うっふっふっふ。どうやらお姑さんの方が一段うわ手のようです。

それにしても、いまどきのお嫁さん。お姑さんに平気でそんなこと言うのでしょうか。

お姑さんがカラスは白いと言ったら、あなたも白いと言いなさい。お姑さんが采配を振っている間は、お姑さんの流儀に従いなさい。自分流にするのは自分が采配を振る時期まで待ちなさいと母に言われて嫁に来た私。

幸いなことに、亡き姑は慈悲観音のような優しい人で、本当の親子でもこんなに仲良く暮らせないだろうと思うほど仲良く暮らすことができました。幸せなことだったと感謝しています。

こんな私ですが、姑の言うことに反対したり、ましてやいうことを聞かなかったことはありません。心の中で
「ちょっと違うんだよなぁ」
と思っても、姑の言う通りにするのが当たり前でした。私だけでなくほとんどのお嫁さんがそうだったと思います。

きっとお嫁さんに憤慨しているこのおばちゃんたちも、自分がお嫁さんの時代にはお姑さんの言う通りにしていたと思います。

延々と5時間も嫁のざんぞ(悪口雑言の相馬弁)をしゃべってました。どんどんエスカレートしてきて

「家の嫁は・・・・」

「あら、まだ良い方だべ。家の嫁は・・・・」
と、まるで鬼嫁自慢大会のようでした。それにしても、よくも次から次と話が出てくるものです。

そして15時ごろになったら
「ああ、せいせいした。さぁ孫が帰ってくる時間だ。帰っぺ」
と、晴れ晴れとした顔で帰って行かれました。

どうやらお風呂に入るよりも、鬼嫁の悪口の方がずっとずっとストレス解消になった模様です。

おかげで、手紙は書きましたが、持参した本は読めませんでした。

by asahikanokami | 2010-03-04 21:24 | 私のこと
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