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長々と続いたスピーチ。その間、大笑いをし、時には感動の涙を流し、大盛り上がりの同級会。
スピーチを聞いていて、気がついたのは、時々出てくる「嫁の務め」という言葉。「嫁の務め」なんて今のお嫁さんは知らないかも。 私たちが結婚するときには、母親たちからは 「お姑さんが言うことには逆らってはいけません。お姑さんが『カラスは白い』と言ったら『はい、白いです』と答えなさい。お姑さんが言うことには『はい』と言う以外の返事をしてはだめですよ。その家の家風を守り、舅、姑を無事にあの世に送り出すのが嫁の務めです」 と言われたものです。 わが同級生たち、無事に嫁の務めを終えた人、今、嫁の務めの真っ最中の人、それぞれでした。でも誰もが両親の介護は、嫁として当たり前だと思っているのです。 大事な主人を生んで育ててくれた人です。嫁姑の葛藤があったにしろ、介護を必要としている人を見捨てるわけには行かないのです。 遠くに住んでいるお姑さんを引き取って同居を始めた人、同居していた人。遠距離介護をしている人、していた人。きっとこの場ではいえないような苦労があり、今も苦労していることでしょう。それでも 「仕方ないよね。嫁の勤めだもの」 と明るく笑っている同級生たち、全員に表彰状と感謝状をあげたいと思いました。 翌日は、せっかく久しぶりに会ったのだからと、お昼までおしゃべりをし、茶道具を持ってきてくれた人が居たので40年ぶりのお茶会をし、私が打ったそばを食べ、解散となりました。 会うまでどんな風に変わっているのか、楽しみでもあり、心配でもありました。でも杞憂は無用でした。会った瞬間に40年の歳月は吹き飛び、容姿を棚に上げると、全員が女子大生に戻ることができたのでした。 それにしても40年という歳月を思います。年を重ねることによって、人間は成長するものです。あの当時、我が強くて何でも思い通りにしたかった私。いつも誰かと衝突し、いつも何かに怒っていたような気がします。自分の思い通りにならないことにいらいらしていた若いころの私。 長い年月の中、あちらと衝突し、こちらと衝突しているうちにだいぶ角が取れました。 人のことを受け入れる度量もつきました。自分を納得させる術も身に着けました。年をとるとはこういうことをいうのでしょうか。だとすれば、年をとることはなんと素敵なことなんでしょう。 同級生たちもそれぞれが、とても穏やかになっていました。みんなが素敵に年をかねていることが嬉しかったです。 あのころ、だいぶディスカッションをしました。誰も自分の意見を押し通し、なかなか結論が出ませんでした。若いころは相手を認めることは敗北だと信じていたのです。 還暦を過ぎて、何が一番大事かわかるようになり、それ以外はどうでも良いことなんだと気がつきました。大事なものとそうでもないものとの区別がつくようになりました。若いときはすべてが大事で、すべてを手放せませんでした。 友人の歩いてきた人生を聞きながら、涙し、拍手を送る同級生たち。 相手と調和し、なおその上、思いやりのあふれていました。 これぞ、すなわち茶道の基本「和」と「敬」にほかなりません。わずかに2年しか勉強しなかった茶道ですが、40年たって顧みると、わが人生の指針であったとつくづく思い、感謝でいっぱいです。 良きかな同級会!!
by asahikanokami
| 2010-10-20 21:25
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