朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

製作中

今朝、画家の齋藤研先生に呼ばれて、新地にある齋藤先生のアトリエに行ってきました。

そこで見せてもらったのは被災した朝日館を題材にした百号の油絵。
まだ製作の途中でしたが見せていただきました。

f0061402_21265584.jpg


3月の震災のとき、先生は新地のアトリエで絵をかいておられました。
幸い、先生のアトリエは山の方にあるので、屋根瓦が落ちたり壁に亀裂が入るぐらいの被害でした。

先生は毎日、新地中を歩き回り、その凄まじい風景に泣いていました。
子供時代を過ごした(幼少時代から高校を卒業するまで新地に住んでいました)ふるさとの変わり果てた姿に、言葉もなくただ立ち尽くすだけだったとおっしゃっていました。

朝日館にも毎日のように出かけて泣いてくださいました。

その時
「僕は、朝日館を題材に絵を描こうと思うよ」
と言っていた絵の製作がいよいよ始まりました。

f0061402_2127152.jpg


この絵の左下に私たち夫婦の肖像を描かれるそうです。
できる限り美人に描いてくださるようにお願いしてきました。

完成が楽しみです。絵が出来上がるまで、随時、取材してここでお知らせいたしますね。

(蛇足)
避難所にいたとき、避難所にはお風呂がなかったので、2か月間、親子三人で先生のアトリエのお風呂を使わせてもらい助かりました。まるで我が家のように自由気ままにお風呂がつかえて、本当にありがたかったです。

by asahikanokami | 2011-09-03 15:15 | 避難生活 | Comments(6)
Commented by あっつあん at 2011-09-04 06:38 x
(半可通で申し訳ないのですが)
どこか
アンドリュー・ワイエスの絵を
見ているような思いです

でも題材が題材なだけに
複雑な心境ですね
Commented by はなみずき at 2011-09-04 17:04 x
製作中の絵を拝見しました。
 今回は、本当に、お辛い題材ですね。
生意気なようですが、この絵には、魂がこもっており、
気を感じます。
 東京で開催される、あの展覧会に出品されるので
しょうか?
 先生は、こよなく新地の海を愛されており、存じ上げてから、
海や、船を描かれた作品を多く拝見してきました。
 そして、絵の下には、先生や奥様を描いておられましたね。
 今度の、大作にはご夫妻を描かれるとか、
是非、拝見したいものです。
 南相馬への行き帰り、海が見たくて、朝日館の前を
通った事がありました。玄関には大きな時計と、
研先生の絵が掛けられていた事が、今繰り返し、
浮かんできます。
 絵の仕上がり具合を楽しみにしています。
Commented by NAGOTAKE at 2011-09-05 00:08 x
被災後の朝日館、無惨な姿ながらも「朝日館!」と
胸をはっているようだった、とおっしゃっていたのを
思いだしました。
あの震災や津波の後でもふんばっていた
朝日館のたくましさが感じられる絵のような気がします。
完成が楽しみです。
Commented by 朝日館女将 at 2011-09-11 20:54 x
*あっつぁん*

そうそう、ちょっと雰囲気が似ているかも。

齋藤研先生は独立展の審査員などもなさっておられる方です。
本当はものすごい先生なのに、とても気さくで私は時々遊びに行きます。
Commented by 朝日館女将 at 2011-09-11 20:56 x
*はなみずきさん*

実際の絵をご覧になりましたか?

そうなんです。先生の気迫は凄まじいと言えるぐらいです。

私たち夫婦の顔と息子の顔も入るそうです。
完成が楽しみです。
Commented by 朝日館女将 at 2011-09-11 20:58 x
*NSGOTAKEさん*

芸術家はすごいです。
あのような建物でも芸術作品になるんですね。

今日、先生は川越に自宅に、未完のこの作品と一緒にお帰りになりました。
<< 半年経って 更地になって >>