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「入国審査の時に、絶対に引っかかると思うわ」
「いやぁ、見れば医療機器だって一目瞭然だもの、大丈夫だべ」 と言って、おっとっとは機械を手荷物に入れました。 おっとっとは無呼吸症候群なのです。 寝ている間に、いびきが止まったなと思うと、呼吸まで止まっています。 1時間に四十数回も。おまけに呼吸が止まっている時間は、最長で4分にもなります。 そのために、慢性の寝不足でした。 そこで、呼吸が止まった時に、強制的に空気を送り込む機械を装着して寝ています。 すると、寝不足が解消されて、爽やかに朝を迎えることができるのだそうです。 (本人の了解を得て撮影しました。この写真のアップを許可するって・・・・・。私にはできないわ。ナイショだけど) 旅行中は、時差もあり、どうしても寝不足になります。その上、無呼吸になったら大変です。 機械を持っていくことにしました。 ところが、EU各国では、それぞれの国で入国、出国審査はせず、最初と最後の国で審査を受ければよいことになっているのだそうです。 そのためか、入出国審査がことのほか厳しいらしいのです。 スペインと日本との直行便は無いので、どこかで乗り継ぎになります。私たちはドイツで乗り継ぎました。 そしたら、なんと、ドイツはEUの中でも特別に審査が厳しいのだそうです。 心配したおっとっとは、我が家のホームドクターに、診断書を書いてもらいました。 今田先生は、日本語の他に英語でも書いてくださいました。 ドイツ・ミュンヘンに到着。いよいよ入国審査です。 私がゲートをくぐるとブザーが鳴りました。女性の職員の方にポケットや靴の中まで調べられました。 おっとっとはと見ると、やはり止められています。 診断書を出しても駄目なようです。機器を出して、装着する真似をしたけど駄目なようです。診断書は、一瞥しただけで、読もうともしません。 上司らしい人が呼ばれました。係員が何やら説明をして、上司がくわしく機器を調べて 「OK!」 と言われて、やっと通過できました。 なにしろ、過去にもマフィアと間違われたおっとっとですから。 人相的には、や〇ざに見えるのかもしれません。 せっかく英語で書いてもらった診断書は、何も役に立ちませんでした。偽診断書と思われたのでしょうか?
by asahikanokami
| 2012-04-11 10:28
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