さっそく温泉に入りました。窓から日本海が見えます。あいにく今日は曇り空で夕日は見ることが出来ませんでした。
そういえば、以前娘と湯の浜温泉に来た時は、良いお天気で夕日が海に沈む所を、露天風呂から二人で感激して眺めたものでした。
海に沈む夕日は天空にいるときよりも大きくて、あたり一面を金色に染めてゆっくりと沈んでいきました。
そんなことを思い出すと、ほらほら、また涙が出るよ、気をつけなさい。自分に言い聞かせます。温泉に入りながら泣くなんて正気の沙汰ではありませんから。
そしていよいよお食事です。
「ほだから期待するなって言ったべぇ」
とおっとっと。それにしてもねえ・・・・。
「この料理で一体いくらで宿泊できるんだろうか?」
「1万ぐらいだべ」
「へえ!1万も取るの。この料理で」
「ほら、仲居さんが10人もいるべ。フロントも二人。売店にも一人。布団を取る人も必要だべ。1万とっても採算が合うかなあ・・」
二人でこっそりと値踏みです。
私の隣には若い女性お二人が座りました。いや~~、飲むこと、飲むこと。驚いてしまいました。ビールの大瓶が4本。おちょうしが二本。冷酒が二本。
それに比べて私たち夫婦。ビール一本を二人でもてあまし気味です。いっぱい飲んだお二人は顔色一つ変わらないのに、われわれ夫婦は火事場の金時のようにまっかっか。足もふらつきます。
鯛の兜揚げと言う料理が出てきました。鯛のお頭をからりと揚げたものです。
見た目は立派ですが、食べられる部分はほんのちょっとです。
あっという間におっとっとが食べ終わりました。
「わ~~ぁ、おまえは丁寧に食べたなあ。俺の残りもやるから」
とおっとっとが自分が食べた残骸をよこしましたが・・・・。
ちょっとこれは・・・。
で、記念に夫婦揃った(?)食事後の鯛の兜揚げのお皿の写真を撮ってみました。
どちらがおっとっとでどちらが私が一目瞭然です。