朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

念願の滝桜

いつか、絶対に見に行くぞ!!
春が来るたびに、毎年そう思っていました。

しかし旅館をしている時は、この時期は忙しくて、なかなか見に行くことができませんでした。

三春町の滝桜。

夜のニュースで
「滝桜が満開になりました。明日明後日ぐらいが見頃です」
というので、おっとっとを説き伏せて、出かけました。

朝、5時に出発。三春のインターに到着したのは8時前でした。
ところがインターの出口はすでに車が並んでいて、渋滞です。下りるのに40分かかりました。
「9時過ぎると2時間待ちらしいぞ」
とおっとっとが言います。いつも大げさなおっとっとですが、この様子ではそうかもしれません。

滝桜に行くのにナビはいりません。
インターで降りた車が全部、滝桜を目指しているのですから。

前の車の後をついて走ります。
「滝桜→」
という看板もあちこちに出ていますから迷うこともありません。

信号の所ですれ違ったバスの運転手さんが、わざわざ窓を開けて
「無料駐車場に止めてバスで行った方がいいですよ。滝桜周辺の駐車場は一杯ですから」
と教えてくださいました。

そこで校庭のような広い駐車場、といってもすでにそこもいっぱいですが、に停めました。
バスに乗って滝桜のある場所の下まで行き、そこからは徒歩で坂道を登って行きます。

カッコウの鳴き声が聞こえ、風が爽やかで、滝桜までの道もとても気持ちが良かったです。

そして念願だった滝桜。

f0061402_22244245.jpg


f0061402_22263156.jpg


やっと会えました。

以前ここに来たのは、冬と夏でした。
冬の滝桜は、花はもちろん葉もなく、大きな枝を広げて立っているだけでした。
それでも十分に迫力があって、その存在感に圧倒されました。

夏は、葉が茂り、重たそうに枝を垂れていました。いっそう大きく見えて感動したことを覚えています。

そして念願の満開の滝桜。
何も言うことはありません。

この桜は、千年の間、何を見てきたのでしょう。
そして、どれだけ多くの人が、この桜に祈り、この桜から力をもらったことでしょう。

f0061402_2228637.jpg


太い幹を触りたい衝動に駆られます。

f0061402_22294641.jpg


多くの人が、桜を楽しんでいました。春を楽しんでいました。

f0061402_22312934.jpg


不意に
「命があって良かった」
という思いが込み上げてきて、涙になりました。

f0061402_22343614.jpg


10時にインターから出口を見たら、驚くほどの車が並んでいました。
ニュースで3時間かかったといっていました。早朝出かけて正解だったと思いました。

桜を見た後、いわきに行って、復旧したアクアマリンに行ってきました。
私は3回目ですが、おっとっとは初めてなそうで、いたく感激して見ていました。

その夜、桜の夢を見ました。
夢に娘がニコニコと出てきましたので、きっと、一緒に滝桜を見ていたのでしょう。

by asahikanokami | 2012-05-22 22:34 | 私のこと | Comments(12)
Commented at 2012-05-23 09:10 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by 夢の浮橋 at 2012-05-23 17:49 x
福島三春の滝桜、関西に住む私たちも毎年のようにTVで見る・・アレの実物が見られたのですからスゴイです!
並んで見物されてる人々との対比を見ても、とっても大きくて迫力ありますね!
Commented by ぺんぺん at 2012-05-24 07:17 x
はじめまして、ときどきおじゃましております。
夢でお嬢さんに会えてよかったですね。
いつもお母様のことを見守っていらっしゃるのでしょう。
Commented by はなみずき at 2012-05-25 22:21 x
満開の桜に出会えて本当によかったですね。
行った事の無い私ですが、このブログで楽しませて
いただきました。
 夢で、お嬢さんに会う事が出来たそうですが、いつもいつも
寄り添っておられるのでしょう!
 よかったですね。
Commented by marsha at 2012-05-26 14:18 x
三春の滝桜をご覧になれて良かったですねー。
思い切って出掛けないと絶対いかれませんね。
テレヴィで時々見た事がありますが、千年とは凄い事です。
沢山の花を付けて、さぞ重たい事でしょう。

こちらでは比較的近くに‘淡墨桜’ というのがあって見に行った事がありますが、やっぱり渋滞で大変でした。 
この三春の滝桜程の感動はありませんでした。 

あ、これがそうかと思っただけでした。 
この三春の桜は確かに一度は見る価値がありそうですね。
思わず恭しく拝みたくなるような感じです。
Commented by きなこ at 2012-05-26 23:30 x
ご無沙汰しております。綺麗な桜の写真ありがとうございます。昨年は北海道にいて相馬の桜が見れず、桜前線が津軽海峡を渡る前に帰宅したので桜を見ないまま一年が過ぎました。今年見上げる桜は涙がでました。
 滝桜、美しいですね。千年生きた桜。千年に一度の津波。滝桜が福島県で生きていていてくれたことには何か意味があるのでしょうね。ちっぽけですが、私も強く、うつくしく、そして優しくなりたいものです。
Commented by 和尚 at 2012-05-27 11:15 x
 菜穂ちゃんもきっと見ているね。菜穂桜はなくなっても、菜穂ちゃんは
いつもそばにいる。とても素晴らし桜でした。ありがとう。
Commented by junko at 2012-05-27 19:33 x
Ciao 女将さん
ガタガタしててご無沙汰してます

きっとねお嬢さん女将さんとおっとっとさんの間で桜を愛でてたことでしょう

>「命があってよかった」
生きててくださって、よかったです
こうしてお知り合いになれましたし、女将さん達のお陰で新地小川町の仮設の人達は、どれだけ救われてることでしょう
Commented by NAGOTAKE at 2012-05-28 09:05 x
娘さん、きっと一緒だったと思います。
桜は日本人にとって、なんか特別なものがあるに
違いありません。
これからも、毎年桜はさきますから・・・
また一緒に見られるに違いないと思います。
Commented at 2012-05-31 08:54 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by こじはん at 2012-06-03 02:47 x
いろいろバタバタしていて、ご無沙汰していてすみませんでした。
相馬の桜、女将さんのおかげで何年かぶりに見る事ができました。
ありがとうございました。何年か前までは家族揃って見に行っていたのに、今ではバラバラ…。
懐かしく思いました。
三春の滝桜見に行けて本当に良かったですね。
夢の中の娘さんもきっと喜んでいた事でしょう。
Commented by mi-mama at 2012-06-06 20:58 x
8月25日のプログラム。ほぼ完成しました。
そろそろチラシを作りたいと思います。
女将さんの語りのタイトルはいかがいたしましょうか?
素敵なタイトルをお待ちしています。
プログラムできましたら、印刷の前に一度お送りしてみていただきますね。よろしくお願いいたします。
<< 携帯電話 冷や汗の桜 >>