ブログを書けずにおりました。
被災した方や家族を亡くされた方が、私のブログを読んで、悲しまないだろうか、苦しまないだろうかと思うと、書いたものを掲載できずにおりました。
だからと言って、楽しい出来事ばかりを書いて
「もう、こんなに復興が進んでいるのなら支援しなくても良いかな」
と思われたらと恐れたりもしました。
被災地は復興が進んでいます。
でも、各市町村でその進捗状況は違いますし、同じ新地町でも場所によってさまざまです。
人間も同じで、歩き始めた人もいれば、立ち上がることもできない人もいます。
こんなに元気な私でさえ、日によって元気がない時もあります。
それは仕方がないことです。
考えれば考えるほど、ブログを書くことが苦痛でした。
どんな人が読んでくださっているのかわからないブログに、いろいろ書くことが恐怖でさえありました。
自分の思い通りに受け止めていただけるか不安でした。
昨年のスペイン・ポルトガル旅行記は、とうとう途中で書くことを断念しました。
のんきに旅行記を書いているのが申し訳ないような気分になったからです。
でも、最近、ちょっと思い直しています。
それは、被災後の自分のブログを読み直してみたからです。
あの日々のすっかり忘れていた自分の思いをもう一度思い出しました。
そして、やはり、その時々の素直な感想や思いを記録しておくべきだなぁと思いなおしました。
読んでくださる方は、それぞれにいろいろな感想を持たれることでしょう。
でも、私は私の気持ちを書き留めておくべきだと。
2年たって、新地町も復興が進んできています。
それを記録して行きたいと思っています。
忘れたいけど忘れてはいけない、そう思います。