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明日は、いよいよ「東北お遍路」のポイントの第一号の標柱が建ちます。
お天気も良さそうです。 第一号の標柱が建つのは、新地町の龍昌寺の釣師観音です。 ここのポイントの推薦者は、何を隠そう私です。 東日本大震災で自宅と営んでいた旅館だけでなく、お墓も流されました。 そこには、おっとっとの両親や先祖だけでなく娘も入っていました。 震災直後の春のお彼岸。何もなくなった墓地で、心まで空っぽになったようで涙が止まりませんでした。 その後、龍昌寺さんと墓地会の人たちが、すべての檀家のお墓を探し出し、お寺の境内に積み上げて、観音様を祭って「釣師観音」というモニュメントを作ってくださいました。釣師というのは、私たちが住んでいた地域です。 千の風になっているのだから、お墓は無くても良いのかもしれませんが、凡人は何か手を合わせるものがほしいです。 龍昌寺さんからは、無償で新しい墓地をいただきました。また 「家を無くし、家族を亡くした人からお布施は頂くわけにいかない」 と、震災で亡くなった人たちには、お布施なしで告別式をしてくださり、戒名もいただきました。 新しいお墓を建てました。 元のお墓と同じ、伊達冠石で作りたいとネットで探したら、伊達冠石は山田石材計画さんの採石場からしか産出しない石だったのです。 山田石材さんと尋ねて聞いてみたら 「もう、その大きさのお墓を作ることができるほど大きな石は採れません」 というお話しでした。 がっかりしました。仕方がないので、違う形のお墓にしようかと、山田さんの展示場に行ったら、おっとっとが指をさして叫びました。 「家のお墓がある!」 なんと展示会場の隅に、そっくりのお墓が展示してあったのです。売れ残っていたお墓でした。 まるで私たちが来るのを待っていてくれたようでした。 無事に、元の様なお墓が建ちました。 その山田石材計画さんの社長さんに 「東北お遍路の標柱をご寄付いただけませんか」 とお願いしたら、快く引き受け頂き、想像以上の素晴らしい標柱を作ってくださったのです。 高さは2011センチメートル、幅が311センチメートルと、東日本大震災の2011年3月11日にちなんだ寸法になっています。 その柱の上に、伊達冠石の丸い石が乗った素晴らしい標柱です。 伊達冠石は、まるで宇宙のようであり、地球のようであり、人間の優しい心の丸さのような感じです。 お墓が流され、新しい墓地をいただき、田んぼの泥の中から墓石を探し出してモニュメントができ、東北お遍路のポイントに推薦し、新しいお墓を造り、その石屋さんに標柱を作っていただきました。 次から次と繋がって、明日を迎えます。とても不思議なご縁が繋がって明日になります。 そして・・・・・今日は娘の命日でした。明日から14年目になります。 もしかしたら、娘がいろいろな方とのご縁を繋げてくれたのかな? もしそうなら、仕切りやだった娘に感謝です。 菜穂、ありがとう。 明日の標柱の除幕式が楽しみです。
by asahikanokami
| 2013-06-08 23:32
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