朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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ゆだねる 手放す 力を抜く

おっとっとのサイマティック治療の後で、私もサイマティック治療を初体験しました。

ベットにうつ伏せになって、腰の疲労を取ってもらいました。

ブ~~~~ンとかすかな振動が伝わってきます。

「体の力を抜いてください」
と言われましたが、体の力ってどういう風にして抜くんだろうか。

「出来ません。どうやったら良いのかしら」
という私の質問に、先生が困惑顔。

どうやら、私はゆだねることが苦手のようです。
こだわりが強すぎる・・・らしい。
こだわりを手放すことが出来ない・・・らしい。
自分以外を信じていない・・・・らしい。


朝日館に嫁に来た時に姑に一番先に言われたのは
「めん鳥が時を告げると国が滅ぶと言うけど、朝日館は代々めん鳥が時を告げてきたんだよ。朝日館の男どもはしっかりしてないから、あんたがしっかりしないと朝日館はつぶれます。今日からあんたが時を告げなさい」
と言うことでした。

そして姑は続けてこう言いました。
「お金を男どもに見せてはだめ。家の男どもは、お金があるとあるだけ、将来のことも考えないで使ってしまうから。お金はすべて隠しておいて、いざと言う時にだけ出しなさい。普段はお金がない、お金がないといって生活しなさい。けっして通帳の残高など教えないように」

私はその言いつけを守って今日まできました。

なぜ姑がそう言ったのか、時と共に理解できました。

舅、夫、息子、いずれもお坊ちゃま。苦労知らず。お金は無尽蔵にあると思っている。欲しい物は即買う。いらなくなるとすぐに他人に呉れてやる。仕事もとりあえず目の前の仕事だけをする。将来など考えない。行き当たりばったり。

自然に私がしっかりしなくちゃと思いながら生活するようになりました。

旅館はお客様が夜中でもいらっしゃいます。いつも神経を張り巡らしていないとなりません。そして、気がついたらいつも体に力が入ったまま生活している私になってしまいました。

力が入っている状態が普通なので力を抜くと言うことが出来ないのです。

どうやら、私はリラックスしているつもりでも、神経は常に使っているらしい。では、どうしたら神経もリラックスできるのでしょうか。長年の習慣は恐ろしいもので、力を抜くことをすっかり忘れてしまったようです。

言い換えれば、誰か心から信頼してすべてをゆだねることが出来ないらしいのです。自分ではしているつもりだったのですが、自分のこだわりを掴んでいて手放せないようです。欲張りな私。強情な私。

そうなったら、きっと、出来ない自分を許せることでしょう。出来ない自分を責めることもなくなることでしょう。出来ない自分を認めて抱きしめてあげることでしょう。

そうなったら・・・素敵だなぁ・・・でも・・・すごく難しいな・・・・。

ゆだねる。手放す。力を抜く。
これからの私の人生の目標になりました。

by asahikanokami | 2006-08-30 22:28 | 私のこと
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