元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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南イタリアの旅 42 (主の手の中に抱かれて)

6月4日最後の観光日です。いよいよ今日限り。明日は帰国です。
ホテルの朝食はバイキングでした。
ここのホテルは、外人さんが多くて、日本人観光客は見渡す所、我々だけのようでした。

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7時30分。ホテル出発です。
ちょっと走ったらマッシモ劇場が見えてきました。ここでは映画ゴットファーザーの中で、娘の結婚式のシーが
撮影された所です。

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あっ!馬車!!

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なんにでもすぐに興味を持って走っていく私。ミーハーなんです。

次はノルマン宮殿です。

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ここは現在は州議会場として使われているのですが、もともとは歴代の王様の宮殿でした。
11世紀にアラブ人が造った宮殿を12世紀になってからアラブ人が改造してアラブ・ノルマン風の宮殿にしたのだそうです。

その右側には大きな門があります。ヌォーボ門。1583年にオーストラリアのカール5世が入場したのを記念して建てられました。

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門の下は道路。排気ガスを撒き散らして自動車が猛スピードで走っています。門の上は美しいモザイクが輝いています。

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次に観光したのはプレトーリア広場。

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真ん中に噴水があり、そのまわりを30体ぐらいの彫像が並んでいます。1570年ごろフィレンツェから移築されました。

この前の建物は昔修道院の宿舎でした。修道女の皆さんは、男性の裸体の彫像を正視できなくて、顔を伏せて歩いたそうです。そこでこの噴水は「恥ずかしい噴水」と言うニックネームがついたのだそうです。あらま!

この広場のお隣にはマルトラーナ教会があります。

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さらのそのお隣には、サン・カタルド教会があります。
屋根の上に赤いまん丸な屋根が見えます。ノルマン時代に建設されたこの教会は、アラブ風。この地がイスラムの支配の時代があったことの証明になっています。

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ここから歩いてすぐの所にあるのがクアットロ・カンテイ。「四辻」という意味なそうです。その名のとおりに四辻の各隅のところが切り取られて、四季を表す彫刻が施されています。

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途中で大きなスイカを売っているのを見かけました。一個いくらぐらいするのでしょう?聞いてみたかったのですが、売り手の姿がありませんでした。

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9時15分。パレルモからモンレアーレに向かいます。道路は渋滞。
10時。モンレアーレに着きました。
標高310メートルの山の上にある街、モンレアーレ。モンレアーレと言うのは王の町と言う意味なそうです。

ここモンレアーレを有名にしているのはドゥオーモです。

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アラブ・ビザンチン・ロマネスク様式の建築美が見事に融合したこの教会は、厳かな中にも華やかです。

それは、なんと言っても教会内のモザイクがすばらしいからです。

1176年にノルマン王のグリエルによって建設されたこの教会の内部のモザイク画は、どのように表現したらよいのかわからないほどの美しさです。

旧約聖書のお話、新約聖書のお話が、紙芝居風に描かれています。

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これがすべてガラスのモザイクです。

そして正面の祭壇には、両手を広げるキリスト像。
その大きさに圧倒されました。

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薄暗い協会の中で、その前に立つとキリストの両手にスッポリと抱かれているような錯覚を覚えます。

暗い教会の中から廊下に出ると、大きなマリア様が、またまた両手を広げて待っていてくださいました。ちょっとエキゾチックなマリア様でした。

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ここからアグリジェントに向かいます。
途中は麦畑。刈り取りの済んだ畑。まだの畑。地平線までずっと続いて丘に続いて、やがてその先は空に吸い込まれています。

オリーブの畑。レモンの畑。さくらんぼの畑。

アグリジェントに着きました。

  * 噴水に 揺れる影あり 光あり

  * 五月闇 主の手の中で 立ち尽くす

  * 起伏して 麦秋の畑(はた) 空に入る

  * 青葉冷 抱きしめるごとく マリア像

  * 炎天や 彫像裸身を 煌めかせ(きらめかせ)
(本当は炎天ではなくて雨だったのですが・・すみません)


by asahikanokami | 2007-06-29 08:09 | 旅の話
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