それにしても、重機などない時代にどうやってこんな大きな建物を造り上げたのでしょうか?
遠くから見たときにはこれほどの大きさとは思いませんでした。コンコルディアとは「調和」「平和」「和解」の女神の名前です。
名前のとおりに調和の取れた美しい建物です。
前面に6本の大きな柱。側面には13本の大きな柱。もともとこの円柱には、漆喰が塗られ、極彩色に彩られていたそうです。どんなにか美しかったことでしょう。
この建物は6世紀頃から聖ペテロ・パウロ教会として使われたので、保存状態が良いままで残されました。
側にいてみると圧倒される大きさです。美しさです。
丘の上からはるかに見下ろすと、アグリジェントの農地が広がっているのが見えます。
雨が降ってきました。だんだん激しくなってきました。急いで次の神殿に向かいます。
ヘラクレスの神殿(エルコーレ神殿)です。
ヘラクレスの名にふさわしく、天に向かって力強く伸びている円柱。地震で倒れたものを1924年にイギリスの考古学者のハードキャッスル卿が復元したのだそうです。
そしてジュピターの神殿(ジョーヴェ・オリンピコ神殿)
未完のうちにカルタゴ軍の攻撃を受け、さらに地震で瓦礫になってしまいました。
もし完成していれば、縦112メートル、横56メートル、柱の高さ17メートルの巨大な神殿になったそうです。すごい!!右の真ん中あたりにUの字に切込みが入った石がありますが、あのUの所に縄を引っ掛けて運んだのがそうです。
今はセクシーポーズで横になっている人像柱のテラモーネ。もし立っていたならどんなにか大きかったことか!!
雨が本降りになって来ました。これですべての観光が終わりです。さあ、ホテルに帰ることにしましょう。