朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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鬼剣舞

「鬼剣舞」と書いて「おにけんばい」と読みます。

1300年ぐらい前、役(えん)の行者の小角(おずぬ)が念仏を広めるために踊った念仏踊りです。

岩手県の北上市周辺で伝承されています。

昨日、解説の人から聞いたのですが、白いお面の人がリーダーで、残りの7人は技量の順番で赤、緑、黒の順番でお面をかぶるそうです。昨日は農繁期で六人での宴舞でした。

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白いお面は口を結んでいます。残りのお面は口を開けています。それが「あ・うん」なそうです。

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人間は
「おぎゃ~~!」と口をあけて生れ、最後は口を閉めて亡くなります。あ・うんは人間の一生を表しているのだそうです。

そして白、赤、緑、黒は、御存じの方も多いと思いますけれど、東西南北の方向と、春夏秋冬の四季を表します。

「鬼剣舞」という名前から、踊っているのが鬼たちと思っている人が多いのですが(私もそう思っていました)顔は鬼の形相ですが実は明王様なそうです。だから頭に角がないんですね。

本来は舞台などで踊るのではなく、各家々を廻って庭先で舞いました。したがって踊りの名前に「庭」がつくんです。

私が見たのは「一番庭」という8人で舞うもの。「一人加護」と呼ばれる一人で踊る舞の中から「刀舞」「膳舞」そして最後に全員で踊る「狂い舞」の四番でした。

中でも「一人加護」の刀舞は七本の刀の刃先を自分のおなかに向けて持ち、さらに口にも一本加えて舞い宙返りまでするすごい踊りです。昔は真剣を使っていたらしいのですが、今はどうなのでしょうか。

ちょっとでも気を抜くとけがをするという荒業です。

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また「膳舞」というのは、舞を舞った後に、御馳走になり一杯機嫌で空になった御膳をもって舞う踊りです。手の平に乗せた御膳が落ちないように(御膳は手のひらに乗せているだけ持っていない!)宙返りしたりする楽しい踊りでした。

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父は剣舞や鹿踊り(ししおどり)や御神楽が好きで、子供のころは一緒に見に行ったものです。子供には理解できなくてすぐ飽きて一緒に出かけるのが嫌でした。帰りに買ってもらう綿飴やこんにゃくおでんにつられて出掛けて行ったものです。

今では懐かしい思い出になってしまいました。

by asahikanokami | 2007-10-01 17:14 | 私のこと | Comments(0)
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