朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

梅干の謎

そうか・・・・平成10年の梅干し・・・。

毎年、大きなかめいっぱいに漬けるのに、なぜこんなに少ししか漬けていなかったのか。そして漬けたことさえ忘れていたのか。

謎が解けました。

平成9年。娘が癌だということがわかり、手術。そして退院したとたんに姑が倒れ入院、翌年2月に亡くなりました。

平成10年の初夏。
きっと私は姑の言葉を思い出して梅を漬けたのではないかと思います。

「味噌作りでも梅漬けでも、毎年作っているものはたとえ少量でも作り続けなさい。作らない年は悪いことが起きるというから」

娘の病気、そして本当の母のように大好きだった姑の死。
そのショックで梅を漬けることを忘れていた私は、きっと姑の言葉を思い出し、ほんの少しだけ梅を漬けたのではないでしょうか。そして漬けたことを忘れてしまった。

私の記憶は娘が癌だと知った時から一周忌ごろまで、あちこちが飛んでいるのです。思い出したくなかったから、脳が記憶しなかったのかもしれません。

平成11年、そして娘が亡くなった12年。梅を漬けた記憶がありません。漬けなかったかもしれません。漬けたかもしれません。

そして姑の言葉を思い出します。

「毎年していることをしないと悪いことが起きるよ」

昨日、今年の梅を半分だけ漬けました。毎年漬ける量が多いので二回に分けて漬けます。その第一回目を漬けました。

こうして手間暇のかかる梅を漬けられるということは、家族が元気だという証拠。もし誰かが病気だったり、家庭内になにか大変なことが起きていたなら、梅を漬けるどころではありません。

毎年行っていることを今年しないと悪いことが起きるという姑の教えは、裏返せば、悪いことが何もないから、今年も昨年同様に行うことができるということ。

今年も無事に梅を漬けることができたことに感謝です。おいしい梅干しになってくれることでしょう。

by asahikanokami | 2008-07-04 09:06 | 私のこと | Comments(0)
<< 農業委員会の選挙 10年物の梅干し >>