朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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カテゴリ:旅の話( 119 )


行くぞ!ドゥルシネア姫を救うのだ!!(スペイン・ポルトガルの旅 その15)

ポテトサラダなどの前菜、カジキマグロのソテー、オレンジという昼食を食べて、ラマンチャ地方に向かいます。
言わずと知れた「ラ・マンチャの男」の舞台になったところです。

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実は、何を隠そう、私はこの小説を読んだことがないのです。

投獄された小説家が、自分の書いた小説と現実が入り混じり、お供のサンチョと一緒に旅に出るというお話ということと、旅籠のあばずれ女をドルシネア姫と勘違いして、救出しようとする。風車を巨人と間違えて戦いを挑み、吹き飛ばされる、ドン・キホーテ。やがて姫の心が動かされる・・・。

このぐらいしか知りません。ラストシーンもわかりません。

松本幸四郎さんのミュージカルで「ラ・マンチャの男」は有名です。
私たちが訪れたのは、コンスエグラという町です。サフランで有名な街なそうで、お土産屋さんではたくさん売ってました。もちろん買ってきました。日本の5分の1ぐらいの安さでした。

それはさておき、どうしても見たかった風車を見ることができました。
真っ青な空の下、何にもない丘の上に風車が並んでいました。

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実物は大きいです。おっとっとの大きさと比べてみてください。
ドン・キホーテを真似して戦いを挑んでも、やはり吹き飛ばされそうです。

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風車の入り口におじいちゃんが一人座っていました。なんだか哀愁が漂います。

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広場のそばのレストランの屋根の上に何かがいます。なにかな?河童??
近づいてみたら、どうやらドン・キホーテのようです。

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そして道のそばには、現代の風車がいっぱい建っていました。

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by asahikanokami | 2012-05-17 14:37 | 旅の話 | Comments(1)

カバ!絶対にカバ!(スペイン・ポルトガル旅行 その13)

やっとバレンシアに着きました。
いやぁ~遠かったぁ~。

バレンシアというと真っ先に思い浮かぶのはオレンジ。それから陶器。

その日の夕食はまずおなじみの(?)茹で野菜。

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それから豚肉を煮た物とポテト

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デザート。バレンシアらしくオレンジソースがかかっていました。

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ボーイさんが、飲み物の注文を取りに来た時に、思わず叫んでしまいました。
「カバ!絶対にカバ!!」

「なんだそれ?」
と社長が訝しそうに聞き返したら、添乗員さんが説明してくれました。
「この地方でしか飲めないワインです。ぜひ皆さん飲んでみてください」

「朝日館は何でも知っているんだなぁ」
と社長がしきりに感心していますが、うっふっふっふ、食いしん坊の私は、事前にリサーチしてきたのです。

そのカバ。発泡ワインでした。そして甘い。

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のんべぇ達にはこの甘さが不評でした。
口直しにと取ったのは赤ワイン。こっちの方が数倍おいしかったです。

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あっ!私、いかにもワインの味がわかる、通のようなことを書いていますが、あまりお酒を飲まないので、実は味などよくわからないのです。
ですから、私の言う「おいしい」「まずい」はあまりあてにはなりません。
あしからず。

by asahikanokami | 2012-04-27 12:25 | 旅の話 | Comments(16)

タラゴナで震える(スペイン・ポルトガル旅行 その12)

どこまで書いたのか、わからなくなってしまった旅日記の続きです。

お昼ご飯の後は、バレンシアまで360キロをひたすらバスで走ります。
途中立ち寄ったのは、ローマ時代の栄華を物語るタラゴナの街。

バルセロナから南に90キロ離れた海沿いの街です。
紀元前三世紀にローマ人によって造られたところです。

その頃は「タラコ」って呼ばれていたんですって。おむすびを食べたくなります。
イベリア半島の最大の都市として繁栄していたらしいです。
その面影を残しているのがローマ円形闘技場です。

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一万人を収容できたというこの闘技場は、本当に大きいです。
猛獣対人間。人間対人間。いろいろな命がけの格闘技が行われていました。
なんだか胸が苦しくなります。
キリスト教徒勢力を恐れたローマ帝国が、ここで司教の処刑を行ったこともあるそうです。

寒気がしました。

それは、雨で気温が低くて、寒かったばかりではないような気がします。
枝の山鳩の夫婦も震えているように見えました。

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人間の夫婦も、笑顔で平気な顔をしているけれど、本当は震えています。

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by asahikanokami | 2012-04-27 12:04 | 旅の話 | Comments(0)

バロセロナのランチ(スペイン・ポルトガル旅行 その11)

昼食を食べたら、バレンシアまで360キロのバスの旅です。
とちゅうでタラゴナというところに寄るそうです。

まず最初に出てきたのは、焦げ焦げのパン

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それからゆでた野菜がどっさり乗ったお肉

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デザートはプリン

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そしてテーブルの上には、ハウスワイン。これは無料、つまりサービスなんだそうです。
お水は有料なのに、ワインは無料でした。

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そしてこのワイン、美味しかったです。

by asahikanokami | 2012-04-14 21:24 | 旅の話 | Comments(14)

バトリョさんち(スペイン・ポルトガル旅行 その10)

次に行ったのは、カサ・バトリョ。バトリョという人の家です。
バトリョはガウディの才能を認め、自分の家の改装を頼みました。

ガウディは、4階建てだった家を五階建てに改装し、地下室も作りました。

最初、バトリョは、全壊して新しく建て直すことを希望したと言います。
しかし、ガウディは元の家を巧みに改装して、おとぎ話に出てくるような邸宅にしました。

入り口のホールは、ドラゴンの骨をイメージしました。

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ホール

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窓のノブ

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ドアの空気抜き(上にあげると空気抜きになる)

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天井は巻貝のイメージ

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屋上も素敵です。

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外観は、モジュイックの丘の石を砕いて利用。モザイクはガラス会社から、いらなくなった破片をもらって貼り付けたのだそうです。

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柔らかい曲線。そして、色彩。今でも十分に通用するその感覚は、とても素晴らしいと思います。

最後の数か月は、グエル公園の自宅から、サグラダファミリアの中の一室に引っ越して、自分の持っているすべてをかけて、教会の建設に情熱をかけました。

道を横切ろうとして馬車にはねられ、みすぼらしいその身なりから浮浪者と間違われて、ろくな治療も受けられなかったガウディ。そのために死期を早めたと言われているのだとか。

130年もの間、彼の遺志を引き継ぎ、サグラダファミリアを作り続けている建設者たち。彫刻者たち。
2026年には完成させたいというスペインの希望がかなうように祈っています。

外尾悦郎さんという日本人の彫刻家が、生誕のファサードの彫刻に携わっていらっしゃるそうです。
同じ日本人として、とても誇りに思いました。
がんばってほしいです。

by asahikanokami | 2012-04-14 21:05 | 旅の話 | Comments(4)

ガウディさんち(スペイン・ポルトガル旅行 その9)

次に行ったのは「グエル公園」です。

ここは、ガウデイのパトロンだったグエルの依頼で作った公園。
郊外の田園都市として、ガウディが高級新興住宅地を設計した場所です。道路などのインフラと、公園、60軒の住居などを作る予定でした。

ガウデイはまるで音楽のような街にしたかったそうです。

しかし、実際はたった二戸しか売れなかったんですって。それも買ったのは、グエルとガウディ。なぜなら郊外で不便すぎたから。
交通事情だって今のように便利なわけではないのでしょうからね。
こうして結局、そこに住んだのはガウディとグエルだけだったとか。

雨の中の見学でしたが、ガウデイの狙い通りに、まるで、オーケストラが奏でる音楽のような美しい公園でした。

この柱は車が通ることを念頭に置いて設計したのだそうです。波をモチーフにしたと言われています。上は歩道になっています。
でも、私には恐竜の化石のように思えました。

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ギリシャ劇場をイメージしたという公園。
上は曲線が美しいベンチになっています。人間の体の曲線にあわせてデザインしたのだとか。
座ってみたかったけれど、あいにくの雨でベンチが濡れていて座れず、とても残念でした。

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下は、市場にする予定だったそうです。
天井のモザイクは、陶器工場の陶器の破片の有効利用。リサイクル品です。
リサイクル品でも、こんなにも美しい作品になるんですね。

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それから、この公園のシンボルともいえる、有名なトカゲの噴水。
観光客が、ひっきりなしに記念写真を撮りに来るので、噴水だけを移そうと思うと、なかなか大変でした。

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バルセロナのお土産屋さんに行くと、必ずこのトカゲがいます。
ストラップだったり、消しゴムだったり、置物だったり。
見つけるたびに、おっとっとが
「息子のお土産に買うべ!」
と言いだし
「息子はいくつだと思っているの?36にもなってるのよ。小学生じゃあるまいし、トカゲなんて喜ばないでしょうよ」
と言い聞かせても、見つけるたびに同じことを繰り返すので閉口しました。まったく!!

さてこの公園。隅々までガウディの思いが詰まっていて、晴れている時に(もっと希望を言うと、暖かい時に)もう少しゆっくりと見学したかったです。

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この建物は、スペインの有名な画家、サルバドール・ダリに
「まるでお菓子の家のようだ!」
と言わせた家です。案内所になっています。

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そしてこれが、ガウディさんち。

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1906年から亡くなる数か月前まで住んでいた家です。病気のお父さんと一緒に住むために買ったらしいのです。しかし、お父さんは、引っ越してすぐになくなり、その後は姪と二人で住んでいました。

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そして記念写真をパチリ

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by asahikanokami | 2012-04-14 18:29 | 旅の話 | Comments(5)

芸術家って!(スペイン・ポルトガル その8)

教会を出て振り返ると、そこにあるのは受難のファサードです。

ここの彫刻は、キリストの最後の晩餐から受刑、死、そして復活までがモチーフです。

これを造ったのは、ジュセップさんという地元の方なのだそうです。
ジュセップは、1987年から今でもまだ製作中なのです。

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ガウディの設計図もあることにはあるのですが、ジュッセップは無視して自分のデザインで彫っているのだそうです。

だから、普通は下着で隠す部分も、きっと現実では裸だったと思うからと、隠さずに彫っています。
裸で十字架にかけられているキリストの、その足元には頭蓋骨があります。これは死を意味しているそうです。

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生誕のファサードとはあまりに雰囲気が違ってとまどってしまいました。
あまりに違いすぎて、ずいぶんと反対意見もあったようですが、ジュッセップは
「ガウディはガウディ。俺は俺」
と、頑固に自分流を通しているのだとか。

世界遺産の教会ですよ。
毎年、世界中から何十万人もの人が、ガウディの作品見たさに来る教会ですよ。
誰もジュッセップを見に来る人はいないと思う(ごめんなさい。すこしはいるかもしれません)

それでも、自分流を押し通しているジュッセップを
「あんたは偉い!!」
と認めながらも、やはり、ちょっと違うんじゃないかなと思ってしまう私です。

「調和ってことがあるでしょうよ!もう少しガウディ流に歩み寄ってもいいと思うよ」
と思いながら、カメラのシャッターを切りました。

ユダの裏切り(この人がイエスだと教えるためにイエスにキスをした)の彫刻の横には魔法陣がありました。
このマス目の中の数字を縦横斜めのいずれの組み合わせでも、合計が、キリストの死んだ年齢の33になるというものです。

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そしてこの魔方陣は、今、我が家の冷蔵庫のドアに張り付いています。(マグネットになっているのを見つけてお土産に買ってきました)

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この後、4日目にマドリッドでプラダ美術館に行きました。その時にスペインの代表的な画家のベラスケスの絵を見ました。多くの絵に(どの絵もといっても良いぐらい)自分の顔を描いていました。自画像が書き込まれていたのです。
その絵を見ながら、ふっとジュセップのことを思い出しました。

芸術家って自己主張が強いんですね。
ジュセップも、ガウデイ風ではなくジュッセップ自身ののデザインにして、後世に名を残したかったんでしょうね、きっと。

で、結果、ガウディが設計した部分は世界遺産に登録されているけれど、ジュセップの受難のファサードは登録されなかったそうです。ジュッセップのデザインも、いつか認められる日が来るのでしょうかねぇ。

by asahikanokami | 2012-04-13 14:15 | 旅の話 | Comments(4)

ポップな堂内(スペイン・ポルトガル その7)

堂内に入ると、荘厳な外見からは想像もできないほど、現代的なデザインです。
荘厳な外見の雰囲気を取り除くために、教会内部を森に見立てたのだそうです。

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36本の柱は、まるで木が枝を広げているように見えます。枝分かれした柱が、高い天井を支えています。
人の腕と手のひらが、指を広げて天井を支えているいるようにも見えます。

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そして天井は、まるで花が咲いたようなデザインです。

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手すりさえ、美しい曲線でした。

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ステンドグラスの色彩も、これが130年も前にデザインしたものかと思うほど、現代的で、モダンで、ポップです。

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改めて、ガウディさんの才能の凄さを思い知りました。

31歳という若さで、仕事を引き継いだガウディ。74歳で事故死するまで、その生涯をこの教会建設にかけました。
130年たってもまだ未完のこの教会。
地下聖堂ににはガウディの棺が安置されています。ガウディは、ずっと永遠に自分が設計し、情熱を注いだ教会に眠っています。

あまり設計図を書かなかったガウディ。
模型を多く作ったのだそうです。

これは、鉛の重りを吊り下げて、自然な建物の形を模索した模型です。
逆さにすると教会の形になります。

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これは外に出るところのドア。
青銅でできています。祈りの言葉が、カタルーニャ語で彫られています。そして「われらの日用の糧を今日われらに与えたまえ」という言葉が50か国語で彫られているそうです。

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by asahikanokami | 2012-04-13 12:20 | 旅の話 | Comments(4)

桜田さんの家族(スペイン・ポルトガル その6)

いよいよ観光初日です。

バルセロナは、あいにくの雨。そして寒い。朝の気温は6度。私は晴れ女なのに雨とは・・・。
めったに降らない雨なので、スペインにとっては、恵みの雨なのだそうです。

スペインの皆さん、おみやげは雨です。恵みの雨を日本から持ってきましたよ。

朝からテンションが上がります。
あれほど待ち焦がれたスペイン観光だということもあり、もちろん初日ということもあり、そして何よりも一番最初の観光がサグラダファミリァということもありで、テンションマキシムです。

「今日はどこに行くんだべ。えーと・・・・、桜田ファミリーだぁ」

同行者がつぶやいたのを聞き逃さなかった、地獄耳の私。
訂正したかったけど、なんだか、朝から恥をかかせてしまうようで、聞かなかったことにしてそのまま出かけました。
大きな教会に到着したら、彼女はきっと
「桜田さんの家族は、ずいぶん大きな教会に住んでいるんだなぁ」
と驚くことでしょうね。

言わずと知れたサグラダファミリァ。その大きさと華麗さは、実際にこの目で見ないとわかりません。
以前、エジプトでピラミッドを見た時に、大きいとは思って行ったけれど、これほどの大きさかとその迫力に圧倒されたことを思い出します。

「Tempulo de Sagrada Familia」スペイン語で「聖家族教会」っていう意味なんですって。
「桜田」ではなくて「サグラダ」ってちょっと訛る(?)んですね。

そのサグラダファミリア。
思ったよりの大きく、そして荘厳華麗な教会でした。

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「この教会は、天才建築家のアントニ・ガウディの魂が宿る、いわば、ガウディとモデルニスモ建築の最高傑作です」
ガイドさんの案内にも力が入ります。

モデルニスモっていうのは、スペイン語で「近代主義」っていう意味なんですって。
19世紀から20世紀にかけてカタルーニャ地方(バロセロナがある、地中海に面した一番北の地方)で興った芸術復興運動のことなそうです。

サグラダファミリアの入り口は「生誕のファサード(建物の正面)にあります。
まずここで度肝を抜かれました。

真ん中の愛徳の門があり、その左に希望の門、右に信仰の門があります。
そこには、キリストの生誕の物語が、見事な彫刻となって飾られています。

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「キリストの生誕」(生まれたキリストを見守るマリアとヨセフ)

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「奏楽の天使たち」(いろいろな楽器を持った天使が、キリストの生誕を祝っている)

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聖母マリアの戴冠(キリストがマリアに冠を授けている)

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本当はもっとゆっくりと見たかったのですが、なにせ団体旅行。しかもスケジュールが盛り沢山ということもあり、写真を撮る時間だけで、中に入りました。

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by asahikanokami | 2012-04-13 11:01 | 旅の話 | Comments(4)

なんだ!あいつは!!(スペイン・ポルトガルの旅 その5)

トランスファーのためにミュンヘンで2時間の待ち時間がありました。

以前はこの時間中に夫婦喧嘩をし、あわや離婚という事態になりました。
我々夫婦も学習しました。自由に歩き回って相手を見失ってはいけない。また離婚という事態になるかもしれないから。

「こっちに行くよ」

「こっちだぞ」

いやぁ、お互いに年を取りましたねぇ。じいさんとばあさんの旅行です。
同級生の中には大きな孫がいる人も多いので、お互いにじいさん、ばあさんと呼ばれてもおかしくない年齢なのですけれど、孫がいないと、何となくまだまだ若いという錯覚で生活している我々です。

ここで何か買ってチップ用の小銭を作らないとなりません。早速今夜から枕銭が入ります。
今夜は遅くしかホテルに到着しないし、夕食は出ません。

「何か買わなきゃね」

「サンドイッチでも買ったら良いべ」

ということでサンドイッチを売っているお店を探しましたが見つかりません。バールならいっぱいあって、皆がビールなどを立ち飲みしています。あちこち歩き回って、やっとコーヒーショップのコーナーを見つけました。

サンドイッチを指さして
「プリーズ!(ドイツ語はわかりません。もちろん英語もわかりません)」
ついでにそばにあったカップに入ったサラダも指差して
「ツゥー!」
サンドイッチが一つ、カップに入ったサラダが二つ来ました。ほっ!

ここで困ったことが起きました。
サンドイッチがお皿にのって出てきたのです。

とりあえずはトレーを持って、テーブルに座りました。
「ここで食うか?」
「おなかがいっぱいだよ」

仕方がないのでテーブルの上にあった紙ナプキンでサンドイッチを包み、サラダと一緒にカバンに入れました。そのまま立ち去ろうとしたときに気が付いたのです。

周りのテーブルに座って、優雅にお食事をしていた人たちの視線・・・・。
皆、唖然として私たちを見ていました。

「あ・・・・・あの日本人は、あれを食べないでそのままカバンに入れたよ・・・・」

「えぇっ・・・・あのままカバンに入れるなんて信じられないわ・・・・」

「食べないのにサンドイッチを買ったんだぁ・・・・・」

「持って帰ってどこで食べるんだろう・・・・・まさか日本にお土産に持って帰るんじゃないだろうなぁ・・・」

そんな声が聞こえてきそうでした。

ちょっと恥ずかしくなって、おっとっとと、カバンを抱えてあたふたと立ち去りました。
結局、バルセロナのホテルでは、満腹だったのでサラダだけ食べて、とてももったいなかったけどサンドイッチは捨てました。

旅の恥はかき捨てというけれど、私たちの行動がドイツの皆さんに奇異な目で見られて、日本人の品位を下げたとしたら、本当に申し訳なかったと反省しています。(小銭にすることができて、枕金を置けました)

(追記)

ミュンヘンでも、帰りのフランクフルトでも、空港の待合室の隅に、普通にビールサーバーが置いてあるのです。自由に飲んでも良いんですって。同行の奥様達は、飛行機の中でもあんなに飲んでいたのに、ここでもガンガン飲んでいました。さすがに本場のビールの味はよかったそうです。

by asahikanokami | 2012-04-11 13:18 | 旅の話 | Comments(9)