朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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<   2007年 09月 ( 6 )   > この月の画像一覧


呼ばれてしまった・・・・

昨日のニュースで宮城県の川崎町にある「国営みちのく湖畔公園」で「コスモス祭」をしている映像が流れました。仕事をしながら見ていたので詳しい様子はわからなかったのですが、「昔話の語りも行われます」というアナウンサーの言葉を聞き逃さなかった私。

「行われますっていうことは???きっと明日行われるんだ!」

というわけで、昨夜の宿泊のお客様の後片付けを猛スピードでして、おっとっとのご機嫌をひたすらお伺いしました。
「ね、ね、出かけない?」
「どごさ?(どこに?)」
「コスモス祭に」
「行かない。お前一人で行ってきたら」
というおっとっとを半ば強引に説得して(恫喝して?)出かけました。

方向音痴の私が運転したのでは無事に川崎町に到着するという保証がありませんので。

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1時過ぎに到着。すると園内にアナウンスが流れました。
「本日は秋祭りということで二時からお祭り広場で岩手県北上市の鬼柳鬼剣舞(おにやなぎおにけんばい)の皆さんによる剣舞の演舞が行われます」

えっ!

とたんに涙が出ました。

鬼剣舞(おにけんばい)・・・。38年前に父と一緒に北上市で行われる芸能大会で見たのが最後です。
「そうか・・・・今日はコスモスを見にきたつもりだったけど、お父さんに鬼剣舞を見に連れてこられたのか・・・・」

バックの中からいつも持ち歩いている両親の写真を取り出しました。

亡くなる前、自分の寿命を悟ったのか父はしきりに実家のお墓参りをしたがりました。夏の忙しい時期が終わってすぐ、おっとっとがワゴン車の座席を倒してベットにして父を寝せたまま実家の墓のある北上まで連れて行ったことがあります。

その時に
「もう一度、鬼剣舞を見たいものだ」
とつぶやきました。その時は歩くのもやっとという状態だったので、本物を見せてあげることはできませんでしたが、鬼柳というところにある「鬼の博物館」でビデオを見せることができました。

父はどんな思いでビデオの鬼剣舞を見ていたのでしょう。じっと画面に見入っていました。

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お囃子が始まり剣舞が始まったとたんに
「お父さんに見せたかったな」
なんておっとっとがいうものだから、涙がどっと出て困りました。写真を撮るからと最前列の席に座っていたので、お囃子の方と至近距離で向き合っていたので太鼓のおじさんがいぶかしげに私を見ていました。

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鬼剣舞を見たので昔話は30分しか聞くことができませんでした。

なんだか今日はコスモスを見ることよりも、昔話を聞くことよりも、鬼剣舞を見るためにここに呼ばれた気がしました。

私に38年ぶりに鬼剣舞を見せようとお空の上で父が仕組んだのかもしれません。

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by asahikanokami | 2007-09-30 23:06 | 私のこと | Comments(4)

ゲイジュツの秋

23日白石市のホワイトキューブで開催されたコンサートに妹たちと一緒に行ってきました。

「ジャーマン・ブラス」

ドイツの金管楽器だけの楽団です。10名のメンバーの肩書をみると全員がオペラハウスのオーケストラやシンフォニーハウスのオーケストラの首席奏者なのです。音大教授という肩書まで付いています。

客席に座った時から期待でドキドキでした。

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まず最初はバストンの「協奏曲第二番ニ長調」
すごい!

まったく音楽については素人の私。
それでもそのサウンドの迫力と息の合った演奏に驚きました。プロの音楽ってすごい!

娘がずっとブラスバンドでフルートを吹いていたので、素人のブラスバンドの演奏は聞いたことがあります。でもさすがプロ!今まで聞いたブラスの音とは全く別物でした。

二曲目はバッハ。重厚な音が響きます。涙が・・・・。
三曲目は有名な「アイーダの凱旋行進曲」

そしてシュトラウスの軽快な曲「トリッチ・トラッチ・ポルカ」観客の体が曲に合わせてスイングしています。

リストの「ハンガリー狂詩曲第二番」で休憩になりました。

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観客席の横から行進しながらの入場です。曲はモンヘの「うるわしのメヒコ」観客は大喜びです。大拍手が起きました。

そして「エル・パソドブレ」「カミニェモス おいしい水」「メイキン・ウイピー」「ティコ・ティコ」「ブラス・イン・ザ・ブルース」「ラ・クンパルシータ」「シング・シング・シング」と続いて終了です。

それにしても真面目な第一部と愉快な第二部。同じメンバーが演奏しているとは思えない!!その音色のなんと軽やかで哀愁を帯びていること!!

全くの素人のわたしでさえそのテクニックに唸ってしまいました。只者ではないぞ!ジャーマン・ブラス!!

楽しかったです!ブラボー!ジャーマン・ブラス!!

by asahikanokami | 2007-09-25 16:31 | 私のこと | Comments(7)

斉藤茂吉記念館

上山市に来ると必ず寄る場所があります。
斉藤茂吉記念館です。

斉藤茂吉先生はここ上山市で生まれ、その神童ぶりを認められ、東京の斉藤紀一の跡取りとして養子になります。この場所は明治天皇が東北巡幸のときに小休所になったところで、茂吉先生のお好きな場所だったそうです。

駐車場から奥羽本線の線路の跨線橋を渡ると、そこは木立に囲まれた記念館。

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時がゆっくりと流れて、世間とは隔離されたような、空気まで澄んでいる別世界が広がっています。やさしい風が吹いています。

手入れの行き届いた広い庭を通って入り口まで来ると、斉藤茂吉先生がお出迎えしてくださいます。

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草むらから虫の音。木々からはセミの声。その他の音は聞こえません。

私が最初に茂吉先生の短歌に出会ったのは高校の国語の時間でした。

のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にいて垂乳根の母死にたまふなり

国語の先生が「垂乳根」というのは「母」の枕詞だと言う説明と一緒に、死に行く母親を見つめる切なさを愛情いっぱいに歌ったのだと教えてくださいました。

「死に近き母に添い寝のしんしんと遠田のかはづ天に聞こゆる」
「我母よ死にたまひゆく我母よ我を生まし乳足らひし母よ」


絶唱とも思える短歌は、思春期の私の心に少なからぬ衝撃を与え、級友と競争しながら夢中になって数々の歌を暗記したものです。(そのほとんどが忘却の彼方に消えてしまったのがちょっと悔しいです)

館内は撮影禁止でしたので、写真を撮ることは出来ませんでした。しかし、その分、茂吉先生の短歌の世界にどっぷりと漬かって、高校時代に戻ったような気持ちで数々の作品を見てきました。

そしてその中に好きだった歌も見つけました。

「こらえゐし我のまなこに涙たまる一つの息の朝雉のこゑ」
「ゆふぐれの泰山木の白花はわれのなげきをおほうがごとし」


記憶力が減退して昔のように丸暗記してくることが出来ず、こっそりとメモしてきました。

ずいぶんとゆっくりと中を見学して、満ち足りた気持ちで記念館を出ました。このまま帰りたくなかったので興奮を鎮めるようにお庭を散歩しました。

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そして庭の隅に歌碑を見つけました。

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「ゆふされば大根の葉にふるしぐれ いたく寂しく降りにけるかも」

又行きたくなる、そんな魅力のある記念館です。

「あかあかと一本の道とほりたり たまきはる我が命なりけり」

by asahikanokami | 2007-09-13 22:59 | 旅の話 | Comments(4)

こんにゃく番所

10日、11日と、おっとっとと上山温泉(山形県)に行ってきました。

途中、お昼ご飯はこんにゃく番所。こんにゃくだけの会席料理が食べられるのです。こんにゃくだけでどんなお料理が出るのだろうとすごく楽しみにして行って見ました。

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ちょうどお昼時間だったのですごく混んでいて、お茶と一緒にラフランスのこんにゃくが出されました。これで少しお待ちくださいということらしいです。

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こんにゃくというよりゼリー。しっかりとラフランスの味と食感があって美味しかったです。

やっとお料理が出てきました。

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皆こんにゃくですが、それぞれ柔らかかったり固かったり。
味もいろいろで美味しい。牛肉を巻いたもの、鶏ひき肉が混ぜてあるものなど。

続いて蕎麦の実風につぶつぶのこんにゃく

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刺身こんにゃく。昆布で巻いたもの。イカそうめん風。海苔入り。甘エビ風。

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飯ダコ風煮物。こんにゃくでタコ坊主を作り、中に飯ダコに似せてもち米などが入っています。

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酢の物。糸こんにゃくを固めて四角に切ってあります。

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こんにゃくうどん。大豆の粉が混ぜてあるそうです。

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カボチャ入りこんにゃくのマヨネーズあえ

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芋煮。油揚げ風のこんにゃくが入っていました。

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こんにゃくの飛龍頭。こんにゃくと大豆の粉を揚げた物。

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こんにゃくの握り寿司。

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お味噌汁こんにゃく入り

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こんにゃくそば。こんにゃく入り蕎麦といいますか、蕎麦入りこんにゃくと言いますか。

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しいたけとこんにゃくの佃煮。もう大満足!美味しかったし、楽しかったです。

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そして食事が終わってお会計をしたら、なんと、串刺し玉こんにゃく(3個)をおでん風に煮たものを、おまけにいただきました。

お腹がいっぱいでとても玉こんにゃくまでは手が出ません。
車に持ち込んでさて、これをどうしようか????

そりゃあ、もりろん、今夜喰う。こんやくう・・・こんにゃく・・・。お粗末!!

by asahikanokami | 2007-09-13 22:51 | 旅の話 | Comments(4)

父の浴衣

前に日記に書いた布ぞうり。 実は実家の父の浴衣でつくりました。
母の母、すなわち祖母が父に縫ってくれた浴衣です。 父はどてらの下に着ていました。

両親が亡くなり、実家を処分することになった時に、多くの家財道具を運んできました。中には古くて持って来るまでではないものも多くありましたが、おっとっとが
「お義父さんが汗水たらして働いて買った品物だから捨てられない」
と仕入れに使っている小型トラックで、何度も往復して我が家に運び込みました。

結局、持っては来たけれど使わないで捨てたものも多くあります。残りは倉庫に、いつ使うとも無くしまってあります。その中に父の浴衣がありました。どういうわけか捨てずにしまってありました。

洗おうと思い、洗濯機に入れて風呂水を入れたら、ふっと父の匂いがしました。

この11月が13回忌になります。 12年もたっているのに、しかも洗濯してしまってあった浴衣なのに、ふっと父の匂いがしたのです。 涙がこぼれました。

勤勉実直を絵に描いたような面白みの無い人でした。寡黙であまり笑わない人でした。冗談も言わなかったなぁ・・・。しつけも厳しかったし・・・。(20歳を過ぎても門限が20時だった)

そんな父でしたが私は父が大好きで、ずいぶん大きくなってからも映画を見る時は、いつも父と一緒でした。と言いますか、親以外の人と映画を見に行くのは不良だと言われていました。

「女の子はそんな所に行くものじゃない。だが社会勉強のために知っておくことも必要だ」
と、焼き鳥屋やパチンコに生まれて初めて行ったのは、父と一緒でした。

思いがけず父の笑顔が浮かび、洗濯機を回しながら泣いてしまいました。
私は可愛がられて大事に大事に育ててもらったなぁ・・・。ありがとうございます。 両親に感謝です。

おとうさん。あなたの浴衣が布ぞうりになりましたよ!

by asahikanokami | 2007-09-09 23:00 | 私のこと | Comments(3)

手作り

多忙中という看板を掲げたまま、暇を持て余しておりました。

暇です。

そこで、一山300円と言う、ちょっと柔らかくなったお買い得のトマトを見つけてトマトソースを作りました。
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湯剥きをして皮と種を取りザクザクと切っておきます。次にたまねぎ二個とにんにくを二かけみじん切りにしてオリーブオイルで炒めます。
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狐色になるまでじっくりと焦がさないように30分炒めます。狐色になるまで炒めるとたまねぎの甘さが出ます。
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後は沸々と煮るだけ。
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30分煮込むととろ~りしてきます。塩を入れてバジリコを入れて出来上がり。
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冷凍袋に入れて冷凍しておきます。
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パスタに使うときは、そのままでイタリアン。ひき肉を入れればミートソース。にんにくと唐辛子を入れてアラビアータ。アサリを入れればボンゴレロッソ。

オムレツやハンバーグのソースに。ロールキャベツやビーフシチューなどの煮込みに。カレーライスの隠し味に。ナスやズッキーニを煮込んでカポナータ。

と応用範囲は広いのです。便利なソースです。

そして昨日は、古い浴衣をほどき、細長い紐を作り布ぞうりを編んでみました。
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初めて作ったので鼻緒がゆるくて歩くと脱げそうです。力の入れ方が均一ではなったのでいびつです。
でも、まあ、ねえ・・・初めて作ったのですから良しとしましょう。

by asahikanokami | 2007-09-06 12:24 | 私のこと | Comments(4)