朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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<   2008年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧


〇越デパート

昨日、1年ぶりぐらいに電車に乗って仙台のデパートに行ってきました。
行きたい、行きたいとおもいつつ、予定すると用事が出来て、昨日まで実現しませんでした。

姑が元気なころは、二人でしょっちゅう仙台のデパート巡りをしていました。デパートが大好きだった姑は、そのために相馬の病院ではなく、仙台の病院に通院していました。病院の帰りにデパートによるのが楽しみだったのです。

月一回の通院だけではあきたらず、しょっちゅう
「デパートに行くべ。新地にばかりいたら新地の母ちゃんになってしまう。時々仙台の空気も吸わないと」
と私を誘うのでした。

母もデパートが好きでした。私が仙台に出かけていくというと、必ずデパートの前で待っていました。

そんなことをいろいろ思い出しながら○越デパートの入り口をくぐったら、姑のこと、母のことを思い出して涙が出ました。

誰もいなかったら、うずくまって嗚咽したかもしれません。

姑が病気になると、よく枕元で
「おばあちゃん、いつまで寝ているの。ほら、○越デパートに行くよ」
というと
「明日まで待って」
と言って、本当に翌日は回復していました。

最後、もう意識もない時に
「おばあちゃん、良くなって!また○越デパートに行こう」
と言ったら、動かないはずの手が少し動きました。

何度やっても手が動くのです。お医者様は目も見えず耳も聞こえていないと言いましたが、姑には確かに聞こえていたし、わたしに
「また一緒に行こうね」
と言いたかったと思います。
しかし、姑は数日後に亡くなってしまいました。

「おばあちゃん、○越デパートだよ」
きっと、姑も母も私と一緒にここに来ている。そんな気がしました。

お昼は牡蠣が大好きだった母といつも一緒にった老舗のカキ料理屋さんで、母といつも食べたカキフライ定食を食べました。

運ばれてきたら母のことを思い出してしまい、また涙が出ました。ひとりで泣きながらカキフライを食べているおばさん。怪しい~~~。
店員さんがジロジロ見てました。

久しぶりの仙台。久しぶりのデパート。
思いがけず、姑と母のことばかり思い出してしまいましたが、それはとりもなおさず、私がとても良い姑と母をもったという証拠です。
私は幸せものです。

by asahikanokami | 2008-01-16 14:11 | 私のこと | Comments(6)