朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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<   2012年 08月 ( 4 )   > この月の画像一覧


半額チケット

以前上京したときに、ポンパレというので半額チケットを買って、ホテルに泊まりました。
半額なのだからと、期待してなかったのですが、お部屋も広くてきれいで、お食事も半額では申し訳ないほど豪華でした。

味をしめた私。8月8日に名古屋市で小学生に被災体験をしてくれと頼まれたので、これ幸いとまた半額チケットをゲットして、お伊勢さんと鳥羽に行くことにしました。

名古屋でお話しさせていただき、翌日は念願のお伊勢さんにお参りさせていただきました。
鳥居をくぐると、とたんに雰囲気が一変し、厳かな雰囲気におっとっとでさえ口数が少なくなり、心が澄んでいくような気持ちでお参りしました。

その日は、半額チケットの二見が浦の旅館です。19800円が9800円で泊れます。ただし、ちょうどこの日から夏休み期間と言うので、一人5000円アップと言うことでした。5000円プラスしてもお得だからいかぁと思ったので、予約を取り消さずにそのまま旅館に行きました。

玄関で迎えてくれたのは、年配の男性。下足番も年配の男性です。
中居さんがお部屋まで案内してくれました。その中居さん、70代は過ぎているように見えます。腰もちょっとまがっていて、お耳も遠くて・・・・・・。荷物を持ちますと言われましたが、気の毒で持ってもらうことはできませんでした。

おっとっとが、いろいろと質問しますが

「はぁ~~??何ですかぁ~~??」

と聞き返され、お返事も頓珍漢です。とうとうおっとっとは聞くのをやめました。

お風呂は温泉だったし、海も見えてとてもよかったです。

さて、お楽しみの夕食。
大広間で宿泊者全員が食べるというシステムでした。

席に座って待っていると、お料理を運んでくる中居さんは・・・・・・どの人も70代後半か、もしくは80代と思われる方ばかり。一人も若い方がいないのです。他のお客様も、お食事会場に入るなり唖然としているのがわかります。

「老人ホームで食事をしている気分だな」

「しぃ~~。聞こえますよ」

そして、海のそばだからと選んだ旅館なのに、どれも冷凍の魚ばかり。おいしいと思った料理は一つもありませんでした。
これで19800円かぁ・・・・・・。9800円ならまあこんなものかと思うけど・・・・・・・。19800円でこの料理かぁ・・・・。デザートだって本当に小さく切った水ようかん二切れだよぉ・・・・・・。

郷土料理だと言って運んできた料理のことを聞いても

「はぁ~?何ですかぁ~?」

と言われるし、お隣のお客さんが、飲み物、ご飯、お茶と立て続けに注文したら

「あぁあ・・・・・」

とうんざりした顔。お客様には見えないように、小さなため息をついたとおもっているでしょうが、私たちにははっきりと見えてしまいました。

「まるで志村けんのコントのような旅館だなぁ」

とおっとっとが言ったので、二人で小さな声で大笑いしました。

なるほど、コントか!!

そう思ったら、コントの登場人物になった気分で、それはそれで楽しくなったのでした。

翌日、鳥羽まで足を延ばし、水族館を見て、真珠館は時間がなくてスルーして(おっとっとがホッとしてました)名古屋駅に戻ってきました。
40年ぶりに山本屋の味噌煮込みうどんをなつかしく、おいしく頂き、思い出深い旅行は終了したのでした。

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by asahikanokami | 2012-08-18 20:19 | 私のこと | Comments(24)

きらり えん旅

今日は、太田裕美さんのコンサートがありました。

実は「きらり えん旅」と言う番組が新地町に来たのです。
太田裕美さんが新地町を旅して、新地町の自慢を、全国の人にPRしようという番組です。

6月から、ディレクターの方などが、新地町の取材においでになっていました。
新地町の良いところを探していました。そして「新地の昔話」の本と、新地語ってみっ会と、小野トメヨさんというすばらしい語り部さんを取り上げたいと、私の所においでになりました。

すっかり大喜びした私。ついつい話が長くなり、おまけにエコたわし編み隊にまで話が飛んでしまいました。
すると
「ああ!それ良いですね。昔話かエコたわしか、どちらかを番組にしましょう」
とおっしゃっていただきました。しばらくして
「エコたわしにしましょう」
とお返事があり、エコたわし編み隊の例会の日に、再度、取材においでいただきました。

テレビに出ると、皆が大喜びしました。たわしを編む手にも力が入り、毎日、沢山のたわしが出来上がりました。

と、と、ところが・・・・・・・、上の方からエコたわしは新地町の自慢とは言えないと言われたそうです。
あえなく、エコたわしのテレビ出演は幻になってしまいました。残念。

番組で取り上げられたのは、特産のニラを作っている方と、ニラを使ったお料理などを研究しているグループと、アルプホルンのグループと、新地町のシンボルの鹿狼山に毎日登っている木村さんと言う方です。
どの方も、新地町の自慢にふさわしい方でした。

そして、今日は、太田裕美さんが新地町取材の時にお世話になった方と町民を招待してのコンサートでした。

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エコたわし編み隊は出演はしませんでしたが、取材協力と言うことで招待されました。おまけに何も関係ないおっとっとまでがおまけの招待でした。

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もちろん、大ヒット曲の「木綿のハンカチーフ」は素晴らしかったのですが、他の曲もしみじみと心に響いて素晴らしかったです。
こんなことを素人が言うのもおこがましいのですが、太田裕美さんもいろいろな人生を経て、お歳を重ねられて、若い時の歌声よりも今の方が、ずっとずっとすばらしい歌声になられたと思います。どの曲も、涙がにじむほど心を揺さぶられました。

9月13日夜7時30分からBSプレミアムで放映されるそうです。コンサートの終了後にインタビューされました。カットされなければ映るかもしれません。(今日は暑くて、汗でメーキャップがドロドロに流れてしまって、ほぼすっぴんですので、カットされた方がいいか・・なぁ・・・・・・・・)

お帰りの時、お見送りの人たちの後ろから写真を撮らせていただきました。いつまでもお若くてきれいな方です。

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by asahikanokami | 2012-08-16 22:15 | 避難生活 | Comments(10)

お墓参り

お盆の入りです。

我が家のお墓は、東日本大震災でお骨ごとすべて流されてしまいました。
お墓が流されたことも悲しかったのですが、何よりもおっとっとの両親や娘のお骨が無くなったことが悲しかったです。
「海に散骨したと思うことにするべ・・・・・」
と、おっとっとがポツリと言いました。

その後、墓地会の役員の方たちが、連日、お墓を探してくださいました。そして探し出したお墓は、菩提寺の龍昌寺に運ばれて、モニュメントになりました。

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昨年、菩提寺の方丈様に無償で墓地をいただいたので
「お墓を作ろうと思ってます」
とお話ししたら
「まずお家を建てなさい。お墓はその次でもいいですよ」
とおっしゃってくださいましたので、私もそのつもりでいました。

しかし、昨年の秋のお彼岸に行って見たら、あちこちでお墓を建てていました。何もなかった墓地にたくさんのお墓が建っていました。
ちょっと驚きながらも、改めて、お墓を作りたいと思いました。
震災に会い、命からがら逃げて、助かった命。これも先祖や娘が守ってくれていたからに他なりません。
手を合わせて感謝する場所が欲しいと願いました。

家族三人で相談して、せっかく作るなら、元のお墓と同じ石で建てようと決めました。調べてみたら我が家のお墓は、伊達冠石と言う宮城県丸森町でしか採れない石だったのです。
さっそくネット検索して、山田さんと言う石屋さんに行って見ました。

聞いてみたら、なんと伊達冠石(通称泥かぶり)は、山田石材さんの持ち山からしか産出しないのだそうです。
だけど対応してくださった社員の方は、まことにそっけないのです。
「お墓ですか?今はお墓にするような大きな石が採れていないのです。採れたとしても高価ですよ」

まぁねぇ。こちらは被災者。仮設住まいです。
高価なお墓を建てられるとは思えなかったのでしょう。
「山は雪が積もっていますので、ご案内できません。春になったらまたおいでください。採石場をご案内します」
というので、春になって雪が解けてから、今度は息子を連れて三人でお伺いしました。

おっとっとと息子と三人で相談しました。
そして、これからずっと村上家のお墓として残るのだから、がんばって元のお墓と同じようなお墓を建てようと決めました。

幸い、展示場の隅に長年売れ残っていたお墓が、驚くほど元のお墓そっくりだったので、即決でした。

その墓、お盆を前に完成しました。

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法名碑に、先祖全員の法名を入れると、私たちの法名を入れるスペースが無くなりました。仕方がなく、おっとっとの祖父母と両親と娘の法名だけを入れました。

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でも、先祖があっての朝日館、そして私たちです。村上家の歴史として、なんとか先祖の名前を残したいと思いました。

そこで由来碑を作りました。

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これで、私たちの子孫が村上家の歴史を知ってくれると思います。

改めて、手を合わせると、たとえお骨は無くても、先祖が守ってくださっているような気がします。
心が落ち着くのがわかります。
ここに最初に入るのは私たち夫婦。

新しいお墓は菩提寺のそばの小高い丘にありますので、今まで住んでいた釣師の浜や、我が家があった場所が見渡せます。このことも、とても嬉しい。
お墓が完成してちょっとホッとしています。

あとは、早く代替え地の造成が終了して、我が家が建つことを願うばかりです。

by asahikanokami | 2012-08-13 16:52 | 避難生活 | Comments(8)

やるしかないべ祭り

昨日は、仮設の隣にある総合公園で「第二回新地やるしかないべ祭り」が開催されました。

その会場で、一日中、エコたわし売りをしました。
いろいろな人に会い、何人かに
「ブログの更新がないねぇ」
って言われました。皆さんがこのブログを読んでいることにびっくりしながらも、すごく嬉しかったです。

皆様
私は元気です。
ブログを更新しないのは、忙しいからです。毎日出歩いています。だから家にいるときはぐったりしています。ブログを更新する気力もないほど、ぐうたらしています。昔はちょっと休むとすぐに回復したのになぁ・・・・。

愚痴はこのぐらいにして
昨日は、トーシンの智子ちゃんのブースを半分お借りして、エコたわしを売らせてもらいました。

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エコたわし編み隊が張り切ってたわしを編むのに、なかなか売れず、在庫が山になっているのです。
そこで、皆でお祭りの会場で売ることになりました。

あちこちの仮設で、エコたわしを編んでいたり、また地場産品のお店でも売っていたりするので、思ったよりも売れませんでした。お客様よりも、売り子の人数が多くて皆で大笑いしました。

それでも、ワイワイとおしゃべりしながら、大笑いしながらエコたわしを売りました。

「なんだかんだ言ってもやるしかないべ祭り」という長い名前のお祭りは、「やるしかないべ祭り」と名前が短くなって二回目の開催です。

野外舞台では、演奏やダンスやお神楽などもあり、カブトムシ500匹が放されたカブトムシ館では、子供たちが大騒ぎでカブトムシを捕まえていました。

500メートルの流しそうめんもあって、千人分用意されたそうめんに長い行列ができていました。

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相馬市で夏合宿をしている玉ノ井部屋の関取たちもおいしそうに食べていました。

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それにしても、若い人が多いこと!!子供たちが多いこと!!
大勢の若者や子供を眺めていると、この人たちが新地の復興の力になるのだと心強く思いました。

夜は花火大会もあって、新地の夏祭りは大賑わいでした。

今月は、お盆過ぎまでスケジュールが立て込んでいます。
またしばらく、更新がないと思いますが、更新が無くても元気ですのでご安心ください。

by asahikanokami | 2012-08-05 22:10 | 避難生活 | Comments(5)