朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

<   2014年 01月 ( 1 )   > この月の画像一覧


あの日からみんな、同士

昨日は、仮設の集会所でエコたわし編み隊の活動がありました。
この仮設から、孤独死を出したくないという思いで始めたエコたわし編み隊の活動も2年が過ぎました。

同じ地区に住んでいて、顔や名前は知っていても親しくお話したことのない人達と、この活動を通じて仲良しになれました。中には、顔も知らなかった人もいます。今ではすっかり仲良しです。

f0061402_11274572.jpg


いろいろな世代の、いろいろな人。
その人のことをあまり知らないと諍いが生まれます。けれど、とても良く知れば、仲良くなれます。
知らない人から自分が嫌なことをされると、許せなくても、よく知っている人だと我慢できるし、気にもなりません。人間の心って不思議です。

おかげで、この仮設は、争いごともなく、みんな穏やかに暮らしています。
エコたわしの活動を始めてよかったと、心から思っています。

毎週、月曜日に集まって、エコたわしを編み、それを売ってまた毛糸を買って編む。余剰金は、お茶菓子代。
編み物のあとは、みんなでお茶を飲みます。
楽しいおしゃべり。編む手も良く動きますが、口も良く動きます。

最近は、といいますか、最近になってやっと、あの日の話が出てくるようになりました。
そのあとのことも。
車で、津波に追われて半分流されながら、瓦礫にひっかっかってやっと助かった話。
一緒に避難しようと誘ったのに、寒いからと断られ、その結果、亡くなっってしまった隣人への悔い。
その後、子供のところに避難したけれど、子供には子どもの生活があって、結局は避難所に戻った話。
などなど。

そして思います。
あの時、被災した多くの人達。全ての人が、何かを失いながらも、それでも必死に生きたこと。
届いた支援物資を、分け合い、一緒に頑張ったこと。
あの時から、被災した誰でもが同士になったこと。
だから、これからも支えあって、生きていきたい。

高齢者支援住宅と公営住宅が完成し、昨年末から引越しのトラックが、仮設の通路に止まっていることが多くなりました。
あちこち、空き部屋が目立ちます。
今日も一軒、引っ越していきます。

仮設が空くということは、新しい生活が始まった印。
喜ばしいことですが、寂しくもあります。

我が家は、造成工事が大幅に遅れていて、まだこんな有様。

f0061402_1127016.jpg

なんとか5月頃には、引っ越したいものです。

by asahikanokami | 2014-01-21 11:27 | 避難生活