朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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上海で(3月10日のこと)その2

控室で待っていると日本総領事がいらっしゃいました。
とても心に残るお話をお聞きしました。

3月11日以後、日本総領事館の前に長蛇の行列ができたそうです。老いも若きも幼子まで並びました。
皆さんが手にお金を握りしめて。
待つのが苦手な中国の人たちが、じっと並んで募金をしてくださったそうです。

中国は貧富の差が激しく、とんでもないお金持ちもいるけれど、貧しくてその日暮らすのがやっとの人も多いのだそうです。そんな人たちが、日本円にすると100円とか200円ぐらいを、何時間も並んで募金箱に入れてくださったとか。

そのお話を聞いたとき、国家間ではいろいろもめているけれど、民間の人たちはそんなこと関係なく、支援の手を差し伸べてくれたのだと思いました。
私たちを世界中の人が応援してくれている。そう思うと、体中が熱くなりました。嬉しかったです。

さて、いよいよ「福島復興応援のつどい」が始まりました。
舞台に「3・11」とろうそくが灯されて全員で黙とうをしました。

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最初に私が、震災と津波のこと、新地町の復興の様子、仮設での生活(特にマイタウンマーケットとエコたわし編み隊の活動)そして東北お遍路の取り組みを説明しました。

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それから次は、会津若松観光協会の稲生さんが、原発事故の風評被害に立ち向かう取り組みと、会津地方の素晴らしさをPRしました。

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最後は、福島高校の鈴木さん。上海の学生さんとの交流活動についての発表でした。
高校一年生が、このような活動していることに感心しました。交流している上海の大学生さんも会場に来ていました。今度、福島に来て、被災地を見たり、福島の高校生と意見交換をするそうです。

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そしてなんと、生まれて初めて同時通訳が付きました。
日本語を中国語(上海語?)にする方と、中国語を日本語にする方の二名。
ヘッドホンを通して、中国語の質問が日本語に通訳されて流れてきます。
私の答えはきっと中国語になって、質問した方のお耳に届いているのだと思います。

沢山の質問が来て、時間は大幅にオーバーして、さらに地元の新聞の取材もあって、会場を出たのは暗くなってからでした。

打ち上げをして有名な夜景を見て、翌日の朝7時にホテルを出発して帰ってきました。

PМ25問題や反日問題など、行く前はいろいろ心配しました。
確かに上空から見た上海は煙っていたし、たぶん、中には反日感情を持っている人もいることでしょう。
しかし、私があった中国の人たちは、親切で優しかったです。
ずっとつきっきりでお世話と通訳をして下った上海事務所の女性社員さんは、とても親切でした。

旅行代自腹でついてきた、イベントには全然関係のない約一名が、一番はしゃいで、一番楽しそうでした。

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# by asahikanokami | 2013-05-02 21:44 | 避難生活 | Comments(5)

上海で(3月10日のこと)その1

それにしても、なぜこう忙しいんだろうか。
それは、あなたが何でも引き受けるから。
ごもっとも!

3月までがあまりに忙しかったので、4月は何も予定を入れないことにしよう・・・・・・と思っていたのに、あぁそれなのに・・・・・終わってみると何も予定がなかったのは4日間だけという有様です。

元気に飛び回ることができるってすばらしいなぁ~!

とのんきなことを言いつつ、久しぶりのブログ更新です。前ブログのコメントのお返事は後ほど書きますのでお待ちください。

やはりこれは書いておこうと思ったのは、上海に行ったことです。
福島県上海事務所のお招きで、3月10日に行われた「福島県復興応援のつどい」で被災体験をお話ししてきました。

出発の3月9日。おっとっとと二人で代行バスで亘理駅に着いたら、なんと!強風で常磐線が不通でした。
どうしよう・・・・・フライトに間に合うように羽田に着くだろうか。途方に暮れてしまいました。

すぐにタクシーに飛び乗って、新地に戻り、自家用車に乗り換えて仙台に。すぐに新幹線の切符を変更して羽田を目指しました。羽田に到着したのは、チェックイン締切の15分前でした。

その日は打ち合わせをしてホテル泊まり。泊まったホテルが、素敵なホテルでした。

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さて、翌日はいよいよイベントの日です。観光する時間が無いのはかわいそうだというので、わずかな自由時間を使って、豫園という素晴らしい庭園を見せていただきました。

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出てきたら、地元の人がいっぱいの飲茶のお店がありました。ホテルのバイキングの美味しい朝食をおなかいっぱい食べて来たのに、なぜか入ってしまった・・・・・・・・・・・。
せっかく飲茶の本場に来たのに、いつ食べるの?
今でしょう!!

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臭豆腐というくさい豆腐を揚げたもの
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焼きまんじゅうと焼き餃子
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えび焼売
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小龍包
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カニのから揚げ
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さすがに本場の味。おいしかったです。

お昼に福島名物のソースかつ丼のお店に連れていかれましたが、さすがにお肉は入らず、ざるそばにしました。それも半分ぐらいでもう入りませんでした。

そしていよいよイベントが始まりました。

                 (つづく)

# by asahikanokami | 2013-05-02 17:25 | 避難生活 | Comments(0)

花見山

昨年は、念願だった滝桜が満開の時に見に行くことができました。
さて今年のお花見はどこに行こうかな??

ご近所さんを誘って福島市の花見山に行くことにしました。
おととしは、東日本大震災でまだ避難所暮らしでした。
その日、その日を生きるのに必死で、いつ桜が咲き、いつ散ったかさえ気がつかないうちに春は過ぎていきました。
そして昨年の花見山。大震災で崩れた場所の補修なので閉園でした。

待ちに待った今年の花見山。ニュースでは大勢の方が訪れていると言います。
それでなくても、秋山庄太郎さんが「桃源郷」と言って、写真集で宣伝してくださったおかげで、毎年毎年、訪れる観光客は増えているのです。

行くなら朝か夕方のすいている時間にというので、朝、7時に仮設を出発しました。
裏道を知っている人がいて、その車の後をついていったら8時過ぎには駐車場に到着しました。
その時点で、駐車場はほぼ満車。ずっと端の方にやっと止めることができました。

花見山は桜が満開。
ふっと、以前、お友達の尚ちゃんと息子君と手を繋いで、花見山の桜吹雪を浴びながら歩いたことを思い出しました。もし、菜穂子が元気だったら、こんな風に孫と手を繋いで歩いたかもしれないと、涙が出そうでした。そして、私の思いをそっと受け止めて、何も言わずに手を繋いで歩いてくれた尚ちゃんの優しさを思いました。

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そんなおセンチな気分で歩いている私を、仮設の皆の笑い声が励ましてくれます。
みんなの元気なこと!その笑い声は花見山の観光客の中では一番高くて、ちょっと離れてもみんながどこにいるのかすぐにわかりました。

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毎日、狭い仮設の中で、お隣の迷惑にならないように声を潜めて、身を縮ませて生活しています。
大自然の中では開放的になり、こんなに笑顔で、こんなに大はしゃぎできる。
早く、誰に気兼ねすることなく大きな声で笑い、話せる、自分たち本来の生活を取り戻したい!
切にそう思いました。

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# by asahikanokami | 2013-04-21 13:40 | 避難生活 | Comments(9)

春が来て

春が来ました。

仮設の中も暖かい雰囲気が満載!!

暖かい春風。咲き始めた花々。鳥の声。過ごしやすい気温。ちょっと霞んでいる空。
そんな春の風景はもちろんですが、自分の家を建てる場所が決まったことが仮設の空気を明るくしてくれています。

被災地で一番早く代替え地が決まった新地町。
それは「困ったときはお互い様」という新地人の気風で、先祖代々受け継いだ山や土地を
「同じ町民として、困っている人たちを見過ごすことができません」
と、私たちのために提供したからに他なりません。

こんなありがたいことがあるでしょうか。
そんな心のこもった土地に家を建てられる幸せを感じずにはいられません。ありがたいです。

相馬市やお隣の山元町は、支援住宅の建設が終わって仮設から引っ越した人がいます。それなのに新地町は遅れていて、やっと造成が始まったばかりです。

でもそれは、町と町民が丁寧に話し合って、お互いに納得するように時間をかけたからなそうです。
丁寧に進めると遅れます。納得しないまま急ぐと不満が残ります。スピードを取るか、納得を取るか。
これから先祖代々、永遠に住み続ける場所なので、納得の方を重視した結果だと思っています。

さてその代替え地の造成。作業員不足、重機不足で遅れていましたが、それでも少しづつ前進しています。

代替え地の見学会があり、おっとっとと参加しました。
大きな山の木を伐採して、急な坂が無いように山を切り崩す作業をしていました。
まっすぐ西に鹿狼山。海は見えません。ちょっと残念。

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そしてこの辺りが我が家になります。西の一番端。

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見学後、どこの区画を自分の宅地に欲しいか話し合いが行われました。
希望者が多い区画はくじ引きです。

我が家は200坪申し込んだので、200坪の人は二人しかなくあっさりと決まりました。
他の人たちは、何度もくじを引いて、やっと全員居場所が決まりました。

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都会の人たちは、100坪とか150坪というと
「何軒分ですか?」
と聞きます。田舎では、200坪、300坪の家は普通なのです。地代も信じられないほど安いですしね。

自分の住む場所が決まったら、家の設計ができます。
どんな家を建てようかと、夢と楽しみができました。

「あんたの家どこ?」
「〇〇さんの隣」
「よかったね」
という会話が、仮設のあちこちから聞こえました。

仮設の中がぽかぽかしているのは、春が来たばかりではないようです。

そして、元の我が家がどうなっているかというと、残っていた土台の撤去が行われています。
間もなく更地になることでしょう。

明治初期から、ここで商売をしながら生活し続けてきた、なにもかもが、すべてが無くなります。
地の底に引きずり込まれるような、この寂しさはどこから来るのでしょう。
後ろを振り向かないって決めたのになぁ・・・・・・・・。泣かないって決めたのになぁ・・・・・・・・。

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# by asahikanokami | 2013-04-02 09:49 | 避難生活 | Comments(9)

拍子木

昨日開催されたマイタウンマーケットのことを書こうと思いましたが、ちょっと感動したことがあったので、そのことを忘れないうちに書こうと思います。最近、とみに物忘れがすごいのです・・・・・・。

昨日のマイタウンマーケット。
いろいろな催し物が準備されていたのですが、あずさちゃんと私は「チーム 紙芝居」として紙芝居を読むことになっていました。

私は、広島県の「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」さんから頂いた「手長明神」と「あんこ地蔵」という、新地の昔話を読むことになっていました。
この紙芝居を送ってくださった「東北まち物語紙芝居化100本プロジェクト」の方たちは、津波被災してさらに原発の放射能で困難を極めている福島の人たちに元気を届けようと、その土地の物語を100本の紙芝居にして送ってくださっています。

自分たちの土地の話や身近な人たちの物語を紙芝居で見ることで、少しでも元気になってほしい、そして、この災害を風化させることなく、ずっとずっと伝えていってほしいという願いを込めて。
本当に嬉しくてありがたいです。

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(マイタウンマーケット実行委員長の横山さんと)

あずさちゃんは、「マイタウンマーケットの歴史」と、「マイタウンマーケットが開催されるまで」と、前回のマイタウンマーケットで子供たちがシナリオを書いて上演した「マイタウンレンジャー」の3本を自分で紙芝居に作り上げました。紙芝居の舞台も自分で作りました。がんばりました。

さて、前日のリハーサル通りに拍子木を打とうとしたとき、仮設に住んでいるGちゃんが突然拍子木を奪いました。取り返そうとしても
「僕がやる!」
と手放しません。困ってしまいました。

なぜなら、Gちゃんはは軽い知的障害があるのです。いつも子供たちが集会場で遊んでいると、突然現れて走り回り、遊んでいるゲームを奪って壊したり、無くしたりします。子供たちはGちゃん現れると、自分の持ち物を素早く隠します。

はてさて、困ったことになりました。せっかくあんなに練習をしたあずさちゃんの紙芝居の最中に、拍子木を乱打されたらどうしましょう。第一、始まりの拍子は大事です。上手に打ってもらわないとなりません。

その時、Gちゃんが小さな声で
「チョン、チョン、チョンチョンチョンチョン、チョーンチョン」
と、打ち方を確認している事に気がつきました。

「よ~し、Gちゃん、がんばれ~!」
「ちゃんと打てよ~!」
「がんばれ~~!」

あちこちから声援が飛びました。
いつになく神妙な顔をしてGちゃんが拍子木を打ち始めました

チョン、チョン、チョンチョンチョンチョンチョン、チョーンチョン!

その見事な拍子木に、期せずして大拍手がわき上がりました。
得意そうなGちゃん。そこにいた人全員が笑顔になりました。

あずさちゃんはとても落ち着いて、上手に紙芝居を読みました。
心配したGちゃんは、拍子木を離さなかったものの、途中で邪魔することもなくおとなしく紙芝居に聞き入っていました。

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さて私はというと、マイクの調子が悪くなって拡声器で紙芝居を読むという、楽しい体験をしました。

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そして、さらに、プロの紙芝居師のなっちゃんが飛び入り参加。
プロの素晴らしさを見せてくれました。
なっちゃんは被災地を回って、紙芝居を通して元気を届けているのだそうです。
また来てくださるというので、再会を楽しみにしています。

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# by asahikanokami | 2013-03-31 11:10 | 避難生活 | Comments(10)

OKBの店

3月30日に新地町小川仮設で第7回マイタウンマーケットが開催されます。

子供たちが主役のこのイベント。子供たちは1月ごろから準備をしています。
最近は毎日、集会場に集まって、いろいろなものを作っています。
その手際の良さは、7回というマイタウンマーケットの歴史のなせる業です。

今回で7名の子供の中から2名が卒業です。中学生になっても手伝うと言ってますが、お勉強も部活も忙しくなることでしょう。

それでもなんとか、残ったメンバーで次につなげたいというので、エコたわし編み隊も応援することにしました。
みんなでいろいろなものを作って売って、それを次回開催の費用に寄付しようと決めました。
みんなでせっせとタオルかけを編みました。57個も出来上がりラッピングをしました。

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私は、刺し子のウサギを縫いました。一個200タウンです。タウンというのは、マイタウンマーケット内で流通する紙幣の単位で、一タウン一円です。

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それから編みぐるみの小さなストラップを作りました。最近、老眼になって小さい物が見えにくいのですが、眼をしょぼしょぼさせて編みました。
NHKの復興応援ソングの「花は咲く」にちなんで、お花を持たせてみました。これは300タウンです。

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それから、大きなクマさんも編みました。
マダガスカルヒルヤモリも編みました。くまさんは300タウンです。ヤモリは編むのに苦労したので600タウンです。

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そして、編み隊のメンバーのカツヨさんが、かわいい物をいっぱい縫ってくれました。
めんこちゃん人形
めんことはかわいいという意味です。

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小さなポシェット。中にほおずきのストラップのおまけが入っています。

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にゃんこちゃんの壁掛け。編んだ小さな魚までついているという力作です。

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それからお祈りしているお人形。見ていると涙がこぼれます。

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これらをOKB(小川仮設ばあちゃん)の店として売ります。
看板も作りました。

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これらはすべて、3月30日に開催されるマイタウンマーケットの会場でしか手に入りません。
どうぞ皆様、福島県新地町小川公園仮設の集会場前に11時までにおいでください。

# by asahikanokami | 2013-03-26 12:30 | 避難生活 | Comments(8)

忘れてはいけない

ブログを書けずにおりました。
被災した方や家族を亡くされた方が、私のブログを読んで、悲しまないだろうか、苦しまないだろうかと思うと、書いたものを掲載できずにおりました。

だからと言って、楽しい出来事ばかりを書いて
「もう、こんなに復興が進んでいるのなら支援しなくても良いかな」
と思われたらと恐れたりもしました。

被災地は復興が進んでいます。
でも、各市町村でその進捗状況は違いますし、同じ新地町でも場所によってさまざまです。
人間も同じで、歩き始めた人もいれば、立ち上がることもできない人もいます。

こんなに元気な私でさえ、日によって元気がない時もあります。
それは仕方がないことです。

考えれば考えるほど、ブログを書くことが苦痛でした。
どんな人が読んでくださっているのかわからないブログに、いろいろ書くことが恐怖でさえありました。
自分の思い通りに受け止めていただけるか不安でした。

昨年のスペイン・ポルトガル旅行記は、とうとう途中で書くことを断念しました。
のんきに旅行記を書いているのが申し訳ないような気分になったからです。

でも、最近、ちょっと思い直しています。
それは、被災後の自分のブログを読み直してみたからです。
あの日々のすっかり忘れていた自分の思いをもう一度思い出しました。
そして、やはり、その時々の素直な感想や思いを記録しておくべきだなぁと思いなおしました。

読んでくださる方は、それぞれにいろいろな感想を持たれることでしょう。
でも、私は私の気持ちを書き留めておくべきだと。

2年たって、新地町も復興が進んできています。
それを記録して行きたいと思っています。

忘れたいけど忘れてはいけない、そう思います。

# by asahikanokami | 2013-03-26 11:32 | 避難生活 | Comments(8)

完治して、それから

「完治しました」
先生に、そうお墨付きをいただきました。
しかも、右よりも左の方がよく聞こえる周波数もあるという驚きの結果です。

とりあえずこれで通院しなくても済みます。
インフルエンザが大流行中なので、病院の待合室は発熱した子供がたくさんいました。
おみやげにウイルスを貰いそうで、びくびくしながら名前を呼ばれるのを待っていました。
ちょっとホッとしています。

そして、病み上がりのくせに、しかも高所恐怖症のくせに、東京スカイツリーに登ってきました。
前日は、中学生に被災体験をし(とても熱心に聞いてもらい、涙が出そうでした)その晩は横浜に泊まり、中華街で夕食を食べました。

翌日は、スカイツリーです。

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予約していたので並ぶこともなく、あっという間にエレベーターで空の上に運ばれました。
お天気も良く、下界の様子も良く見えました。

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といっても・・・・・何しろ高所恐怖症。窓から少し離れて景色を眺めてきました。

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そしたら、上から何かが下りてきました。
何だろうと思ったら、窓ふきのお兄さんたちでした。

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この日は風もなかったから良かったけど、風が吹いたら怖いです。
見ているだけでも背中がザワザワします。
見物していた人たちがいっぱい集まってきて写真を撮っていました。

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目の前に、昨年お参りした浅草寺が。

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遠くを見ている時はまだいいのですが、真下を見ると・・・・・やはり怖いです。

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せっかく登ったスカイツリーでしたが、1時間もしないうちに下に降りてきました。
やはり、足が地についていると安心です(笑

# by asahikanokami | 2013-02-01 22:01 | 私のこと | Comments(18)

聴力が少し回復しました

皆様

ご心配をおかけいたしましたが、本日の診察で、だいぶ聴力が回復していることがわかりました。
ステロイド剤が効いているらしいので、入院せずにこのまま在宅治療ということになりました。
ほっとしました。

19日に猪苗代町の小川医院(我が家のホームドクター、今田医師ご夫妻の病院です)で診察していただき、その後、会津若松市の東北治療院の森田哲矢先生にいろいろなことを教えていただき、治療していただきました。
そしたら、耳鳴りが小さくなり、聴力が少し出たのです。ほんのちょっと治療していただいただけで、手品のような効果が出たのに驚きました。
自分の体と心が、少しねじれていたのを悟りました。

20日は、湯川村の中学二年生の立志式で1時間半も(予定は1時間だったのに。ごめんなさい)お話ししてしまいました。
生徒さんが全員、真剣に聞いてくださったので、ついつい熱が入ってしまいました。身じろぎもせず、一生懸命に聞いてくれたので、とても嬉しかったです。

今日はエコたわしの活動日。顔だけ出して、あとは自宅でおとなしくしています。
皆様にご心配いただきありがとうございました。

本人は、自分が病気だと言うことが信じられないほど元気です。元気すぎて、じっとしているのがつらいです(笑
ちょっとの間、おとなしくしています。

コメントをくださった方、メールをくださった方、そしてブログを読んで心配してくださっている方、すべての方にお礼申し上げます。
ありがとうございました

# by asahikanokami | 2013-01-21 16:37 | 私のこと | Comments(8)

寝耳に水

昨日から、左耳が聞こえにくい。耳鳴りもします。
今日、耳鼻科に行ったら
「すぐに入院してください。ステロイドを点滴します」
へっ!寝耳に水!聞こえない耳に薬!

実は、20日に福島県湯川村の中学生の立志式で、被災体験を語る約束をしているのです。
雪が心配なので19日に出かける予定をしていました。

「どうしても出かけると言うのでしたら、仕方がありませんね・・・・・・・。とりあえずは投薬で症状に対処しましょう。21日に改めて入院するかどうか決めましょう」
とお医者様も呆れ顔。

突発性難聴は、めまいがするそうです。しかし、私は聞こえにくいだけで、めまいはしません。どこも具合が悪いところはありません。体のどの場所も、痛くもかゆくもないのです。
めまいがしたら、即入院するという約束で帰宅して、おとなしくしています。
とりあえず、明日の予定はすべてキャンセル。20日が無事に過ぎるように祈るばかりです。

耳以外の体は非常に元気。安静と言われましたが、コタツでじっとテレビを眺めていると、何かしたくて体がむずむずする私は、困った貧乏性です。

# by asahikanokami | 2013-01-17 16:50 | 私のこと | Comments(5)