元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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撮影秘話(その3 二つの企画書)

S社からの申し込みの後、同じような電話がD社からもきました。
すでにS社から申し込みがあり承知したと返事をしました。

するとそれでも構わないからぜひコマーシャルに出てくれと言います。

S社に確認したら構わないとの返事です。

こうして同じコマーシャルを二社で作ることになりました。

私はエコひいきにならないように、平等に資料を渡し、写真を送りました。電話取材の時も、質問されたことにだけ答えるようにして、それ以上のことは言いませんでした。

なにせおしゃべりな私。おまけにおっちょこちょいなので、うっかりと相手の情報を伝えたりしたら大変です。

そして二つの企画書が出来上がりました。

S社は、親である私たち夫婦に照準を当てたコマーシャル。そしてD社は娘の気持ちに照準を当てたコマーシャル。

二つとも素晴らしい出来で、見たとたんに感動して泣いてしまいました。

それから1ヶ月ほどたったころ、S社の方から地方審査を通過したと報告の電話がありました。しかし、D社からは資料が返還されてきて、通過しなかった旨の手紙が入っていました。

D社のコマーシャルも素晴らしいものでした。どこが違うのか素人の目にはわかりません。きっと審査委員の目には違いが見えるのでしょうね。

地方審査が通った時におっとっとが
「やっぱりな。俺は菜穂のコマーシャルが全国に流れるような気がしてるんだ」
と言いました。

私もなぜか根拠もなく審査を通過すると思いましたが、おっとっとは私よりももっとはっきりと通過を確信していたのでした。

by asahikanokami | 2009-07-03 23:02 | 私のこと
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