元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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送り火

送り火_f0061402_21424865.jpg


何の写真かわからないと思います。
じつはこれは送り火の写真です。うまくとれなくてすみません。

それぞれのお家の前で送り火を焚いてお盆にお帰り下さったご先祖様を送り出します。

送り火_f0061402_2144381.jpg


それぞれのお家で手が空いたときに、それぞれに焚いていた送り火。
今年は地域でみんなそろって同じ時間に焚くことになりました。初めての試みです。

我が家の前の通りで一斉に焚かれた送り火。一斉に焚かれると、とても幻想的です。なにせお店もないので人工的な光線が少ない地域なものですから、暗闇に浮かび上がる送り火の光はとてもきれいです。

昔はそれぞれのお家の前に長椅子などが持ち出され、大人たちは将棋に興じたり、一杯飲んだり、子供たちは大喜びで花火をしたりしたのだそうです。

今はそれぞれが送り火を焚き、花火をするお家もあるけれど、薪が燃え尽きるまでの20分ぐらいの行事になってしまいました。

お盆帰省中のご家族も一緒になっての送り火。あちらこちらで
「元気そうだね。いつ帰ってきたの?いつ帰って行くの?」
とか
「久しぶりだね。どこに住んでいるの?」
など、久しぶりにああったご近所の帰省客同士が会話をしていました。

昔はご近所の距離が近くて、プライバシーなどというものは無くて、お互いになんでも筒抜けでした。

最近はお隣のお嫁さんがどこに勤めているのかも定かでないような状態です。

煩わしさは半減しましたが、寂しさは何倍も増したような気がします。

我が家でもご宿泊のお子様に花火をプレゼントして楽しんでいただきました。

送り火_f0061402_21451611.jpg


今年初めての試み。まずは大成功のようです。

娘もご先祖様も送り火の煙に乗ってお帰りになったことでしょう。
忙しくてあまりお盆のお供えもできなかったけど、ご先祖様たちは忙しいことを喜んで下さったと思っています。といいますか・・・・・不肖の嫁はそう思いたいです。

by asahikanokami | 2010-08-16 21:45 | 新地町の人々
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