元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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踏み切りで

我が家から避難所に指定されている農村環境改善センターに行くには、常磐線の踏み切りを越えなければなりません。

踏み切りまで来たら、新地駅に列車が止まっているのが見えて、遮断機が下りていて、カンカンと赤い警報器が点滅をしていました。

人間はこんな時でも、無意識に交通法規を守ろうとするんですね。
おっとっとは停車してじっと列車が通り過ぎるのを待っています。

よくみると遮断機は車一台が通れるだけの隙間が開いています。
「早く遮断機をくぐって!」
私の声におっとっとは我に帰って踏み切りを通ったのでした。

後ろを見たら避難する車がズラリと続いています。

後でわかったことですが、その中にダンプカーがいたらしいのです。

ダンプカーは遮断機を潜れなかったのか、あるいは列車が通り過ぎるのを待っていたのか、動かなかったそうです。

そしてその後に避難する車がズラリと並び、さらにもう一台ダンプカーが並びました。

後尾のダンプカーの後に並んだ車は、タ-ンできたので、違う道を通り無事に逃げることができました。

けれどもダンプカーに挟まれた車は逃げることができず、ほとんどの方が津波の犠牲になりました。もちろんダンプカーの運転手さんも。

ダンプカーの前に踏み切りを通った私たち。
後尾のダンプカーの後に並んだので、逃げることができた人たち。

そして逃げられなかった人たち。

その差を、運不運だけで片付けていいのでしょうか。

今こうして生きていることを考えてしまいます。

訂正

10月22日
このブログの訂正です。

その後の聞いた話では、消防団の方が踏切の遮断機を壊して車を通したので犠牲になった方はいなかった模様です。

そのことも未確認ではありますが、本当に犠牲の方がいなかったら良いなあと願っています。
踏切のそばで川にダンプカーがひっくり返っていたので、そんなうわさが出たのかしらと推察しています。

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by asahikanokami | 2011-03-31 14:57 | 避難生活
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