元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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風邪をひきました

更新が滞って色々ご心配をお掛け致しました。

鬼のかくらんで、おとなしく寝ていました。
幸い、横須賀共済病院と、三井記念病院のお医者様が隣の町役場に交代で常駐していてくださいます。

夜中でも優しく診察していただき心強かったです。
で、一晩で熱が下がったのですが、度重なる余震で高台に避難したりしていたので、風邪の治りも一進一退。
不安を抱えて生活していると治癒力も低下すると、身をもって感じています。

やっと食欲も戻り、炊事係にも復活。どうぞご安心ください。

震災から一ヶ月。ちょうど疲れが出てくる頃なのだと思います。風邪が蔓延し、インフルエンザにかかった人は、二人隔離されています。体調を崩す人もいて、通院しているのか昼は避難所の人数は激減します。

誰もが明るく元気にしていないと、折れそうになる心を抱えているのでしょう。
夜中には、うなされている人がいます。

どんな悪夢を見ているのでしょう。所構わず泣かせてあげたい。親を子を亡くした悲しみ、苦しみ、どこにもぶつけようのない怒りを、思いっきり吐き出させてあげたい。

強要されず自分からそうするのには、まだまだ時間が必要です。

それまで、黙ってそっとしてあげるのも優しさかもしれません。

by asahikanokami | 2011-04-14 08:27 | 避難生活
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