元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
カテゴリ
以前の記事
お気に入りブログ
メモ帳
最新のトラックバック
ライフログ
検索
タグ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧

朝顔館

ニューヨークの浅野さんから届いた朝顔の種がこんなに大きくなって満開です。

朝顔館_f0061402_16424468.jpg


最初は二つのプランターにまいた種が、どんどん大きく育ち、狭くなったので4個のプランターに広げ、それも狭くなったので最終的には8個のプランターになりました。

朝顔館_f0061402_16435441.jpg


仮設住宅では地植えは禁止なそうです。一応ここの居住期間は2年ということになっています。
町役場では表向きは2年だけれど、土地を捜して家を建てるには3年から4年はかかるだろうと思っているらしいです。だから最長で4年ぐらいは住んでいられそうです。

でも絶対に引っ越しをしなければなりません。ここは元はサッカー場だったところ。いずれはサッカー場に戻さなければなりません。ほかの仮設住宅の中には、個人の所有地をご厚意で借りているところもあります。

いずれは自立して出ていかなければならないのです。
その時にお花や樹木を置いて行かれると困るので、植物は全部プランター植えです。

我が家は角部屋なので、南と東に朝顔を置きました。
ほかのお宅でも、ゴーヤのほかに朝顔を植えているところがありますが、私の家が一番早く植えたせいか、その成長の良さは仮設で一番なのが自慢です。

朝顔館_f0061402_1645445.jpg


朝顔館_f0061402_16464350.jpg


毎朝、ご近所の奥さんたちが集まってきて、朝顔を見ながら井戸端会議をします。
そしたら、お向かいのご主人が、朝顔観賞用のベンチを作ってくださいました。

朝顔館_f0061402_17592179.jpg


井戸端会議には、おっとっとも窓から顔を出して参加します(おしゃべりなおっとっとは男のおばさんと呼ばれてます)違和感なく、おばさんたちのおしゃべりに参加しているおっとっとです。

朝顔館_f0061402_1843577.jpg


それぞれのお家で、それぞれ育てているお花。毎日散歩の途中に眺めて歩くのは楽しいです。

朝顔館_f0061402_16475215.jpg


朝顔館_f0061402_16484627.jpg


朝顔館_f0061402_16493229.jpg


そして、一番朝顔が育っているので、遠くからでも目立つ我が家は「朝日館」ならぬ「朝顔館」と呼ばれています。

朝顔館_f0061402_16503020.jpg


浅野さん!!
こんなに大きく育って、毎日、いっぱい花を咲かせて、私たちを元気にしてくれていますよ。
ありがとうございました。

(我が家の玄関に飾ってあるのはキルト作家の染谷和枝さんの作品です。とてもきれいなタペストリーなので、皆さんにも見ていただこうと、玄関に飾りました。多くの方が足を止めて見ていきます)

朝顔館_f0061402_183177.jpg


by asahikanokami | 2011-08-03 16:53 | 避難生活
<< あれから5か月 8月6日東京で津波被災のお話をします >>