元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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朗読会「心の宝物」

書きたいと思いながら、なかなか書けないでいました。
先日、東京で開催された朗読会「心の宝物」で被災した時のお話をさせていただきました。

主催者の山内尚子さんは「新地の昔話」を作ってくださった方です。

新地の昔話の原稿を送った時にお手紙に
「今年こそ尚ちゃんに会いに上京するからね」
と書きました。

魅力的な内容の朗読会のご案内を頂くのですが、出席したいと思っても、我が家は、週末は書き入れ時なこともあってなかなか出席できませんでした。

時には地団太を踏んで悔しがっていた私。
それが被災したことですんなりと出席できる状況になったのです。

お誘いを受けた時、即座に出席を承諾しました。
こんなにも早くその夢が実現するとは思ってもいませんでした。

3月11日、私の心配は、尚ちゃんに送った新地の昔話の原稿の事でした。

「私の生存が不明なので、尚ちゃんはきっと本を作ろうかどうしようか迷っているだろうな。早く元気なことを知らせて安心してもらわなきゃ」
と思いました。

なかなか電話がつながらず、やっとつながった時の私の第一声は
「尚ちゃん!私は無事だから本を作ってね!!」
でした。

すると受話器の向こうから泣き声で
「みほりんさん・・・・良かった・・・・・・。無事だったんですね・・・・・・。良かった・・・・。本はもう作っていますよ」
というお返事でした。

尚ちゃんは、私の無事を祈りつつ、無事であることを信じて本の制作をしてくださっていたのです。
そして前書きも後書きもない「新地の昔話」の本が出来上がりました。

私はどうしても尚ちゃんに直接会ってお礼を言いたかったのです。
何よりも尚ちゃんに会いたかったのです。
方向音痴の私は、迷いながらも会場に行き、尚ちゃんと涙の再会をしました。

そして会場には、私がメキキの会に入会していた時の仲間が大勢来てくれていました。またブログで仲良くなった人や、新日本文芸を通してあったことはないけど仲良くなった方も来てくださいました。

改めて思ったのです。

一人じゃないって!!
大勢の人が応援しているって!!

きっと皆さんお忙しかったのに、時間をやりくりして来てくださったのでしょう。ありがたかったです。
お一人お一人の笑顔に元気をもらい、皆とハグをし、友達っていいなぁと強く思いました。

朝日館はなくなったけど、こんない多くの人が覚えていてくださって、思い出にしてくださっていると思うと、勇気がわきます。

そして、皆さんから頂いたエネルギーを、これから仮設の人たちにおすそ分けしていきたいと思っています。

会場で会った皆さん。そして全世界で応援してくださっているみなさん。
本当にありがとうございます。

(カメラを持って行ったのに、あまりに楽しくて写真を撮るのを忘れて一枚も撮ってなかった・・・・・・・・失敗!)

by asahikanokami | 2011-08-22 12:09 | 避難生活
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