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さて今日は、被災地の雇用問題です。 11月20日に、福島県県議会議員と新地町町議会議員の選挙があります。 選挙管理委員の私は、10月中ごろから会議が続いています。 今、一番問題なのは、町外に避難している有権者に、いかにして選挙の周知を図り、入場券を届けて投票してもらうかです。なにしろ、地震津波に原発という大混乱の時に、住所変更などの届け出をする暇なく、町外に避難した人が数多くいるのです。 その人たちの居場所がわからないことには、投票してもらえません。 新地町はまだよい方です。全員が避難している飯館村や双葉郡の市町村は、有権者の把握に四苦八苦しています。 福島県は何万人もの人が県外に避難しているのです。仮に原発が収まったとして、その方たちははたして戻ってきてくれるのでしょうか?福島県はこのまま過疎県になるのではと心配しています。 原発の心配がないとはいえ、宮城県、岩手県、青森県の沿岸部も同じような心配があります。 仕事がなければ人は戻ってこないでしょう。人が戻らなかったら復興なんてありえません。 戻ってもらうために、なんとか被災地に雇用の場を作りたい。 そんな熱い思いを持った人々が「みちのくお遍路プロジェクト」を立ち上げました。 企業を誘致して・・・・などと悠長なことをしていたら復興なんて先の先になってしまいます。 とりあえずは、今あるものを利用して雇用促進し、復興をしようというのです。県外に避難した人たちに戻ってきてもらおうというのです。 政府は5年以内に、今回被災した沿岸部に、産業道路を作ると言っています。その道路を利用して、福島、宮城、岩手、青森の四県の沿岸部に八十八か所のメモリアルモニュメントや神社仏閣を決め、東北お遍路道とします。 そしてそれぞれの場所にご朱印を置いて、鎮魂と復興援助の願いを込めたお遍路をして、各地を廻ってもらおうというのです。現存するところを利用するのですから、改めて建設する必要がありません。また被災したもの、たとえば高田松原に一本だけ残った松の木などもメモリアルモニュメントとして八十八か所の中に含めます。 もし、全国からお遍路さんが集まってきたなら、食事をする場所や宿泊するところやお土産屋さんが元気になります。それに付随するお店も元気になります。必然的に雇用も生まれます。 被災地は、月日が経つと共に、原発以外のニュースが流れなくなり、忘れられつつあるようにおもいます。 まだまだ支援は必要なんです。復興なんてほんの一部の人にすぎません。多くの人は3月11日で立ち止まったままなのです。 どうぞ忘れないでください。 どうぞ応援してください。 そのためには、実際に現地を見ていただくのが一番です。 いろいろな願いを込めて、震災から500日目に「東北お遍路プロジェクト」が始動する予定です。 まだ準備中ですが、いろいろな人が知恵を絞り、東北を元気にするために頑張っています。 私は何もできないけれど、なんだか楽しそうでおもしろそうで、皆のお話を聞いているだけでわくわくするので、野次馬代表で参加しています。 はっきり決まったらまたここでお知らせいたします。
by asahikanokami
| 2011-10-28 22:35
| 避難生活
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