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おっとっとが飼っている(?)スズメは、今繁殖の時期です。
子スズメが巣立ちの時期なのです。 小さな玩具のようなスズメが、庭先で飛ぶ練習中です。 6羽の子スズメ。一生懸命に羽ばたくけれど、一度に高い枝まで飛ぶことができません。 途中の枝で休みながら、少しづつ高い枝までたどりつきます。松の木のてっぺんまで行くと、サァーっと飛び降りてきて、又地面から高い枝まで飛ぶ練習です。 4羽のスズメはなんとか高い枝まで飛んでいきました。しかし2羽は飛ぼうとしません。地面に丸くなってじっとしているだけ。お母さんスズメが降りてきてなにかお小言を言っています。 しかし、動きません。お母さんスズメがものすごい早口でお小言です。 そのうちに一羽が飛びました。よろけたものの近くの枝になんとかつかまりました。良かった。もう少しで落ちる所でした。そして、自信がついたのか次の枝に飛び移りました。 しかし、残された一羽は身動きさえしません。お母さんスズメが必死に囀っています。どうしたのでしょう。よく見ると羽もやっと生えたばかりです。飛べないのかな。どうしたんだろう。 仕事の合間にちょこちょこと覗きに行くと、少し動いてはいるものの元気がありません。体をまん丸く膨らませてじっとしています。 夕方になったら兄弟スズメもお母さんスズメもお家に帰ってしまい、独りぼっちになってしまいました。眠っているのでしょうか。頭を背中に埋めています。 かわいそうでご飯粒をそばに置きました。私が近づいても逃げないのです。大丈夫かな。 今朝、子スズメがいた場所を見たら姿がありませんでした。お母さんスズメが迎えに来て一緒に帰ったのでしょうか。それなら安心です。 ところが・・・・・・ちょっと離れた場所で冷たくなっている子スズメを見つけました。 あのままお母さんスズメは子スズメのところに戻ってこなかったのでしょうか。 生と死は隣り合わせ。命に期限があるとは思っていても、日々の生活では忘れています。 時々、こんな風に命の現実を突きつけられると、はたして自分が納得できる生き方をしているかどうか反省させられます。 「おまえもいつかは死ぬのだから、それまでしっかり生きろ」 と背中をぴしゃりと叩かれたような。 この世に生を受けたもの。そのすべてに死んでもいいものと悪いものの区別などあろうはずがありません。 秋田で起きた痛ましい事件のことなど思いながら、スズメのなきがらを庭の隅に埋葬しました。
by asahikanokami
| 2006-05-20 20:50
| 我が家の日常
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