元朝日館の女将のてんてこ舞日記


東日本大震災で被災した小さな旅館の女将の日々
by asahikanokami
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南イタリアの旅 46 (めんどりが時を告げる)

今回の旅行の準備はほとんど私一人でしました。

ネットで検索して、行程表と値段を比較して、さらに数社からパンフレットを取り寄せました。また図書館で下調べもしました。

申込書を書き、代金を振り込み、荷物をまとめて出かけてきました。おっとっとはいわば同行者です。南イタリアも私が行きたかった場所で、おっとっとはどこでも良いと言ったのでした。

ホテルに到着して、添乗員さんがホテルの説明と夕ご飯の案内と明日のスケジュールについてお話した後に
「ではお部屋の鍵をお渡しします。各代表者はお集まりください」
と言いました。

私は、ためらわずに鍵をもらいにいきました。

おっとっとに
「鍵をもらいに行って」
といっても無駄なことはわかっています。座ったら出来るだけ動きたくない人ですから。必ず
「いいから、お前が行って来い」
と言うのは火を見るよりも明らかです。

毎度、ホテルで鍵を受け取る時には私が出て行きました。

すると何日かしてから、同行の方に
「お宅では代表者は奥さんですか?いつも奥さんが出てこられますよね」
と言われました。

えっ!驚いて辺りを見回すと、鍵を受け取りに来ているのは、女性だけのグループを除くと、すべてご主人でした。


「家は私が代表者なんです。申し込みも私の名前ですし・・・」
などと、しどろもどろで、ちょっと汗をかきながら言い訳しました。

「あのね、皆さんはご主人が代表者として鍵をもらいに行っているよ。今度からあなたが行ってね」

するとおっとっと。どっかりとソファーに腰掛けたまま、ふんぞり返って
「かまわない。よそはよそ、家は家。家はあんたが代表者。あんたが一番偉い!あんたなくしては我が家は無い!あんたが一番!これからも鍵を取りに行け」

それって・・・褒めてるの?けなしているの?それとも、鍵を取りに行くのがそんなに面倒くさいの?

私が嫁いできた時に、亡き姑が言った言葉を思い出します。
「朝日館は、先祖代々めんどりが時を告げてきたのです。女がしっかりしないと家のような小さな旅館はすぐに潰れます。女がしっかりしないとだめな商売なんだからね」

旅館という商売上、どうしても女が先頭に立たなくてはならず、気がつけば・・・・大姑、姑と、しっかり者の女将の後をついで、なんとかここまで来ました。もちろん、おっとっとの影の力も大きいです。

そして、朝日館は今日もめんどりが時を告げています。
コケコッコ~~!!

by asahikanokami | 2007-06-29 08:36 | 旅の話
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