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エキサイト山村社長よりワイン「OPUS ONE 1988」
プレゼント企画なんですって! トラックバックすると当たるらしい。でもトラックバックってどうしたら出来るのかなと悩んでいましたが、わけもわからずにとにかくやってみました。 当たると良いな!当たったら友人集めてパーティするぞ!! ▲
by asahikanokami
| 2007-02-24 22:36
| 私のこと
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昭和48年2月28日12時38分。
私は一人の人間の人生の始まりに立ち会いました。 「可愛いお姫様ですよ」 と私の胸の上にへその緒が繋がったままの、羊水や血にまみれた娘が乗せられました。 か弱い声で泣いている子。赤黒い顔をくしゃくしゃにして。 「こんにちわ。仲良くしてね」 と挨拶しても泣いているばかり。 「泣かないでね」 と話しかけたら泣き止みジッと私の顔を見る。可愛い・・・。 生まれたばかりの赤ん坊は耳も聞こえなければ目も見えないと育児書には書いてありました。しかし、生まれてきた子は、看護士さんがドアを閉める音にも驚いて悲鳴を上げるし、私の顔をジッと見つめて、私が顔を動かすと目で追うしぐさをしました。 この子は目も見えているし耳も聞こえている。 泣いている時に 「どうして泣くの?あなたが泣くとママまで泣きたくなるでしょ。これから楽しいことがいっぱい待っているんだよ。だから泣かないでね」 と話しかけると、言っていることを理解しているかのように私の顔を見て泣き止むのでした。 あの年は3月になっても雪が降って寒かった。 産院の窓辺で雪を見せながら 「ほら、あれが雪だよ。きれいだね」 と話しかけたりしたものです。 そして平成12年6月8日。 私は一人の人間の人生の終わりに立ち会いました。 3月いっぱい持つかどうかとお医者様から言われていました。 末期の中咽頭癌。最初の手術で舌を半分切除され、お腹の筋肉で偽の舌を作ってもらいました。 偽の舌は動かず味覚もありません。食べることと話すことが難しいと言われたのに 「私は食いしん坊だから、食べられない人生なんて嫌だな。おしゃべりだってしたい」 と、言葉の教室などに通って必死になって訓練して、食べることも話すことも出来るようになった娘。 しかし、癌は再発し転移してしまいました。二度目の手術。もうすでに癌細胞は、首の動脈と神経の周りに転移していました。 「自分の体なのに、先生や親が知っていて私が知らないのはおかしい。自分のことはちゃんと知っていたいから、隠さずに告知してください」 と担当のお医者さんに直訴。 告知するまでもなく、娘はカルテも読めたし医学用語も知っていたので、娘に病状を隠すことは出来ませんでした。 「もし、手術して癌細胞を全て取り去るとしたなら、神経に傷がつく可能性があります。何かしらの後遺症が残ります。最悪、植物状態になります。癌細胞を残さず取り去るのは難しいです」 その時私は 「どんなになってもかまいません。植物状態でもいいですからどうぞ命だけは助けてください」 と先生にしがみつきました。 しかし、娘は 「今のこの状態が私です。もしなにかこれよりも能力が低下するとしたらそれは私ではありません。そこまでして生きていたくありません。ましてや植物状態でなんて生き続けるくらいなら死んだ方が良いです。私は最後まで私でいたんです。もし、生命維持装置をつけると言うなら拒否します。それは絶対に嫌です。私は私の人生を最後まで私らしく、しっかりと意識を持って生きたいのです」 と毅然として言ったのでした。 母として娘に言う言葉は見つかりませんでした。娘は泣きもしないでしっかりと顔を上げて先生のお話を聞いているのに、私はふがいなくて涙を止めることさえ出来ませんでした。 最後は増え続ける癌細胞が食道と気管を押しつぶし、食べることも話すことも出来なくて、そのことが一番可愛そうでした。三度目の手術で喉に穴を開けて管を通し、そこから呼吸するようになりました。 3月いっぱいは持つまいと言われていたのに 「桜が見たいです。お花見したいからその頃退院させてください」 と紙に書いて、転院した相馬公立病院の先生に渡したらしいのです。話すことが出来なくなってからは筆談でしたから。 そしたら先生が 「こっそりと病院の庭の桜の枝を折ってきて菜穂ちゃんの病室の飾ってあげて」 とおしゃってくださって、看護士さんがまだつぼみの桜を飾ってくださいました。 暖かい病室でたちまち桜は開き、満開になりました。すると、ちょっとだけ娘が元気になったのです。そしてどうしても外で花見をしたいと思うようになりました。 その思いは娘に力を与え4月16日私の誕生日に病院の庭の桜を見ることが出来ました。 「ストレッチャー(移動ベット)では私の美学が許さないから、車椅子にして」 というので、車椅子に乗せて毛布でぐるぐる巻きに包んで、点滴などの物々しい機械をいっぱい引き連れてのお花見でした。 青い空に、薄桃色の満開の桜の花。 しかし、恐れていた日が来ました。来て欲しくない日が来ました。6月8日。 朝に病室に着いたらもうすでに先生が心臓マッサージをしている所でした。 心電図が小さな山を作ってはまっすぐになり、又小さな山を作ってはまっすぐになり、とうとうピーという音でまっすぐになってしまいました。 おっとっとと息子は間に合わなかったか・・・・。 その時、おっとっとと息子が病室に飛び込んできました。すると娘が 「ふぅ~」 と息を吐いたのです。 「お姉ちゃん!お姉ちゃん!がんばれ!!死ぬな!!」 息子の声にまた 「ふぅ~」 そして目から涙が一筋流れました。 癌だと言われた時も、舌を切り取られた時も、再発した時も泣かなかった娘なのに。 「ふぅ~~」 そしてそれっきり・・・・・。 亡くなってから自分で遺影を用意していたことを知りました。アイバンクに登録していたので角膜を提供しました。今でも角膜だけはどなたかの目の中で生きています。それが私たち夫婦にとって何よりの励ましになっています。 私は一人の人間の人生の始まりと終わりに立ち会いました。 その経験は私の人生の一番の宝であり、その経験は私の人生に一番の影響を与えたし、きっと私が死ぬまで影響を与え続けることでしょう。 最後まで毅然としていて、自分の人生を投げ出さず、いつも希望を失わず、努力を惜しまず、自分らしく生きていった娘は私の自慢であり誇りです。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-24 10:03
| 亡くなった娘の話
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電子辞書を買いました。
小さな機械に、英和辞典 和英辞典 広辞苑 新漢語林 四字熟語辞典 ことわざ辞典 言葉の作法辞典 言葉選び辞典 百科事典 マナー辞典 健康便利辞典 インターネット用語辞典 逆引き広辞苑 などが入っているんだって!! こんな小さなもののどこにそんなに多くの辞典が入っているのか、裏蓋を開けて覗いてみたいものです。 そしてさらに英会話とっさのひとこと辞典というのも入っていて、「挨拶」と言う所から「おはよう」を検索すると「Good morning」と表示が出て、じつにきれいな発音で「グッド モーニング」と言ってくれるのです。 これがあれば、とっさの時には私に代わって会話してもらえそうです。もうミートゥではない!! と喜んでいたら、おっとっとに水を注されました。 「あのなぁ、例えばこれで『ホテルに行く道を教えてください』と聞いたとして、あいてが行き先を説明してくれても、おまえが何を言っているのか理解できなかったら、何にもならないベェ」 そうか・・・・。これは翻訳機ではなかった。 まあ、いいかぁ。毎日この電子辞書で遊んでいたら、少しは英会話も頭に入ることでしょう。そのうちにきっと英語がペラペラなんていうことになるかもしれません。 ただし、記憶力が低下の一途を辿っている昨今、覚える方が多いか、忘れる方が多いか、それが問題です。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-19 01:10
| 私のこと
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妹夫婦がイタリア旅行から帰ってきました。
お土産を持ってきて 「お義姉さん、イタリアでね『ホットコーヒー』って注文したけど通じなかったんだよ」 と真顔で言いました。 「『コーヒー』じゃなくて『カフェ』って言わなかったからじゃないの」 「そうかぁ、おまけに相馬訛りの発音だしね。英語を話せないと困るよね」 平成5年。新地町の元気なおばちゃんたち20名が、『町民の翼』と言う事業で、13日間でイギリス、スイス、イタリア、フランスの4ヶ国を研修旅行しました。 その時、ロンドンで入国審査があるからと皆で英会話のお勉強をしたことがあります。その時に入国目的を聞かれたら 「観光(サイトシーイング)と答えなさい。覚えられない人は斉藤寝具と覚えましょう。大きな声でニッコリ笑顔で答えるとスムーズに通れます」 と教えられました。 そして、いよいよ入国審査の時、外人さんの審査員を前にして緊張したA子さんはありったけの笑顔で 「斉藤寝具店!」 ととても元気良く答え、もっと緊張したB子さんは、ほほを緊張でピクピクさせながらも作り笑顔で 「斉藤布団!!」 と空港中に響くような大声で答えました。それでも、なんとか無事に通過できました。 そしてレストランで、添乗員さんが 「お飲み物は何が良いですか」 と日本語で聞いているのに、ここはロンドンだから英語を使わなくちゃと思ったC子さんが 「アイ アム ア オレンジジュース」 と言い、注文を取りに来ていたボーイさんに 「ノー!ユー アー レディ。 ノット オレンジジュース」 と笑われた思い出があります。 そういえば、森元首相が、クリントン大統領(だったと思う?)と会談する時に、挨拶ぐらいは英語でと勉強したらしい。 「『ハウ アー ユー』と言って、相手が答えたら『ミー トゥ』って言えばいいんだな。よし、わかった」 当日、森さんはうっかり 「フー アー ユー」 って言ってしまったらしいのです。するとクリントンさんが笑って 「アイ アム ミセス クリントンズ ハズバンド」 と答えたら、森さんはニコニコしながら握手に差し出した手を握り締めて 「ミー トゥ」 って言ったらしい。 でも、私は妹も森さんも笑えないな。英語は片言も話せないし、現に、本当はこの日記の英語の部分は英語で書こうと思ったのに、なんだかスペルを間違えてしまいそうで、こんな簡単な単語なのにカタカナにしてしまった・・・・・・。 ミー トゥ・・・・・。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-18 00:01
| 私のこと
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最近、とみに記憶力の無くなった私。
俳句も作っては片っ端から忘却の彼方へとばしています。 そこで、ここに今年分をメモしておきます。 「初日」 * 着膨れて だるまのごとく 初日待つ * 初日告ぐ 花火に浜辺 どよめけり * 金色に(こんじきに) さざ波染めて 初日の出 * 釣師浜 初日ためらわず 昇りけり (投句済み) * ゆうらりと 釣師の海より 初日の出 * 黒豆に ふたつみつ紅き チョロギかな * 空広し トビよりの年始 ピーヒョロと * 畏れつつ黒吹雪(くろふき)と呼びぬ 大吹雪 (投句済み) * 真夜中に 戸をゆすり来る 雪女郎 * 注連飾り(しめかざり)大きく飾りし 海番屋 (投句済み) 「黄水仙」 * 仏にと 届きし留守の間 黄水仙 (投句済み) * 黄水仙 留守居の部屋に 香り満つ * 凧揚げや どの子もほほを 赤くして * 鹿狼(かろう)おろし 凧くるくると 落ちにけり 「ふきのとう」 * 散策の わが足とめし ふきのとう * ふきのとう 海を見下ろす 土手の上 * 寒風の 土手にふたつみつ ふきのとう * ふきのとう 緑の色も 初々し * ふきのとう 釣師の海は 波高く * 摘む指に かすかに残り香 ふきのとう (投句済み) * ふきのとう 揚がり鮮やか うす緑 * 夫と食む ふき味噌よ春よ ほろ苦し (投句済み) * ふき味噌の 香りひろげつ 夕餉かな 「立春」 * 春立ちぬ 鍋の湯豆腐 もぞもぞと * 春の雪 おぼろおぼろに 積もりけり * 春立つや 鶯もちを 賜りぬ * 恋猫の 声遠ざかり 月円か(まどか) * 春嵐(はるあらし)ビルに灯の部屋 闇の部屋 * 自転車の 籠に一枝 猫柳 「桜餅」 * 灯をともし 逝きし娘の雛 飾りけり * ぼんぼりに 照らされ雛の 艶めける * 桜餅 かほりも共に 届けらる * さてまずは 仏に供へむ 桜餅 * 桜餅 手に柔らかし なほ甘し * 桜餅 みちのくの春 すぐそこに ▲
by asahikanokami
| 2007-02-16 17:01
| 私のこと
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2月14日には、朝日館に来て下さった男性にはチョコレートをプレゼントしています。
もちろん、大きなチョコではなくて100円の小さなチョコレートです。 宿泊してくださったお客様はもちろん、宅急便のお兄さんにもプレゼントしています。 若い方はたいして喜んではくださいません。もっとも貰った人にすれば、100円の小さなチョコで喜べと言われても困ると思いますが。 しかし、ご年配の方はこちらが恐縮するほど喜んでくださいます。 「今年のバレンタインディは女将さんのチョコ一つで終わりだなぁ」 「今年は誰からも貰えないとあきらめてたんだぁ」 「最近は女房でさえくれなくなったからなぁ」 テレビでも、もちろんお店でも、バレンタインチョコの華やかな宣伝や話題で満載なのに、ご年配の男性のなんと淋しいバレンタインの一日。 私のささやかなチョコを大事に大事にポケットに入れてお帰りになった団塊の世代の方々。元企業戦士の方々。チョコは小さいけれどその中には、大きな感謝の気持ちを込めました。ありがとうございました。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-15 23:44
| 我が家のお客様
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お正月過ぎのこと。
夜中に歌声で目が覚めました。どうやらおっとっとが寝言で歌を歌っている様子。 「う~~~~お~~~~う~~~~~あ~~~~」 歌詞ははっきりと聞き取れませんが、音程があって上がったり下がったりしています。マイクを持っているつもりなのでしょうか、手を胸の所で組んでいます。 あまりに可笑しかったので、そのままにしておこうかとも思ったのですが、うるさくて眠れないので起こしました。すると 「ああぁ・・・・おっかねぇがった・・・・(恐かった)」 と冷や汗びっしょりなのです。 聞いてみると、亡霊が海に浮かんでいるので、恐くてお経を上げていたんですって。お経を上げて 「えいっ!」 と引導を渡すと亡霊が消えるんだけど、消えても消えてもあとから次々と又新しい亡霊が出てきて、ものすごく恐かったらしい。 アレは歌ではなくてお経だったのね。それから、時々、同じ夢を見るようで、寝言で歌じゃなかった・・・お経を上げる日が続きました。 そして1月14日。舅の3回忌にお墓参りに行って見たら、な、な、なんと、墓地に大きな穴が開いていました。お墓も少し曲がっています。戒名碑はもう少しで倒れそうです。 25年ぐらい前までは土葬でしたので、棺おけが腐って崩れるとその部分が空洞になります。その空洞に何かの弾みで土が崩れて、墓地に大きな穴が開くことがあるのです。 墓地のすぐそばを道路が通ることになり、工事中ですのでその振動で穴が開いたのでしょうか。 さっそく葬儀屋さんを呼んで穴を埋めてお墓を立て直す工事していただきました。 すると、不思議なことに、毎晩恐い亡霊の夢ばかり見ていたおっとっとが、ぴたりと恐い夢にうなされなくなりました。 「ご先祖様が、墓に穴が開いているって俺にお知らせをくれたんだべ」 と、おっとっとが神妙な面持ちでつぶやきました。 ふ~~~ん。そんなこともあるのねぇ・・・・。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-06 11:05
| うちのおっとっと
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今日は立春。
しかし低気圧の勢いが強くて、小雪の舞う大荒れの天候となってしまいました。 我が家では二組のご法事のお客様がありましたが、どちらのお客様も予定時間よりもずいぶんと早くのご到着でした。 「寒くてお墓になんぞいられねぇ」 「早々とお線香をつけてきた」 こちらとしては、予定時間にあわせてお料理などの準備をしているので、大慌てでした。 さて、その大忙しの合間を縫ってお雛様を出しました。 私はお雛様が大好きなのです。それも東北の民芸の豆雛様が。お店でかわいいお雛様を見つけるとつい買ってしまいます。 今年は去年のお雛様に加えてさがら人形(米沢市)のお雛様が増えました。 これが新顔のお雛様です。 ![]() 素朴な美しさに惹かれます。 そしてこれが娘のお雛様 ![]() *灯をともし逝きし娘(こ)の雛飾りけり *ぼんぼりに照らされ雛の艶めける ▲
by asahikanokami
| 2007-02-04 21:13
| 我が家の日常
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友人の小山さんが遊びに来ました。
昨年川越で齋藤研画伯の個展があった時に、一緒に見に行って以来の再会です。 いつも思うのですが、仲の良い友人に会った瞬間に、会えなかった時間が消滅して、以前に会った時の続きのように時間が流れるのが不思議です。 最初の晩は夜中の2時までおしゃべり。女どうしってどうしてこうも、次々と話すことが出てくるのでしょうか。話し足りなかったのですが、まずは美容のために寝ることに。 翌日は、川越で見た齋藤先生の絵を又見に、齋藤先生のアトリエに行くことになりました。齋藤先生がちょうど新地に帰ってきていらっしゃいましたので。 齋藤先生の家の門扉には自作の表札が掲げてあります。 ![]() そして蔵を移築したギャラリー。この中に作品があります。時々個展もします。 ![]() 自宅とアトリエは並んで建っています。このアトリエでは、川越の自宅のアトリエでは描くことが出来ない大きな作品を描いているのだそうです。 ![]() ![]() お昼ごはんを持っていった手料理と先生が炊いたご飯で一緒に食べました。 翌日、白鳥を見に小山さんを連れて行こうと思ったら、なんと 「僕も一緒に白鳥を取材に行くよ。明日、家まで迎えに来てくれ」 と齋藤先生。ひゃあ~~!!困った・・・・(汗) だって、私の免許は自宅から半径30キロの限定免許。私って運転が下手。そして、スーパーと自宅の往復ぐらいしか運転しない。だからいつまでも下手・・。 ま、うじうじと御託を並べていても仕方がありません。仕方なく、翌日はレーサー並みに運転がお上手な二人を乗せて、いつものようにノロノロと運転しながら出かけました。 白鳥は相馬市の国道六号線から左に3分ほど入った『手ノ沢沼』に飛来しています。 ![]() 古米を持っていってあげたら、白鳥よりも鴨が寄ってきました。何百羽いるのでしょうか?ものすごい勢いで古米を食べています。子供連れの家族も多くきていて、パンやお米をあげていました。 ![]() ![]() ![]() 鳥と鴨はお腹がいっぱいになった様子ですが、私たちのお腹はグ~となりました。 最初の予定では、小山さんと二人きりだったので、相馬のお蕎麦屋さんで食事して、伊佐須美神社(いさすみじんじゃ)に行くつもりでした。 でも、齋藤先生はきっと神社なんて興味がないだろうなぁ・・と思い直し、下手な運転でドライブしながら山越えをして、飯館村の喫茶店に行こうと思い直しました。 そこで、まず、相馬市のお隣、鹿島でおそばを食べました。それから、国道を横切って飯館を目指すことにしました。国道から鹿島の駅方面に向かった瞬間に頭の中をよぎったものがありました。 「先生!奥様は鹿島出身じゃなかったですか?」 「そうだよ」 あぁ・・・・・・・・。 先生の奥様は2年前にすい臓癌であっという間に亡くなられて、2月6日が三回忌なのです。 http://asahikanok.exblog.jp/m2006-05-01/#2341162 ちょっと動揺しながら運転したからでもないでしょうが、もともとすごい方向音痴の私は左に曲がる所を右に曲がってしまいました。 ドンドン道が細くなって車が一台やっと通れるような山道です。ドンドン山を上って行きます。どうしよう・・・・ここはどこだろう・・・・・。 「大丈夫。道はどこかに繋がっているんだからどこかに出るわよ」 と小山さんは涼しい顔ですが、あなたは知らないのです。田舎には行き止まりの山道があるのです。 そのうち大倉ダムと言う案内標識を発見。ほっとしました。大倉ダムからなら飯館に行く道を知っているからです。 そして、なんと3倍もの時間をかけて飯館の喫茶店に着いたのでした。ふぅ~~、コーヒー一杯飲むのも容易じゃないわい。 先生が 「大倉ダムの景色はきれいだなぁ。こんな所があるとは知らなかったよ。こんど改めてここに取材に来るよ。絵になる」 とおっしゃってくださったのが、怪我の功名でした。 小山さんを駅まで送り、先生を自宅に送って帰ってきました。 そして思いました。 どうして、相馬の蕎麦屋さんから鹿島のお蕎麦屋さんに急遽変更したんだろう。そしてあの山中の迷走はなんだったんだろう。 亡き奥様が、私たちを連れて行ったような気がしました。そして自分が育ったふるさとの山の景色を私たちに、特に先生に見せたかったのかも。 先生の自宅のふすまに、今年のお正月に先生が、般若心経と長艮歌を一面に書いていらっしゃいました。それは奥様の供養のためなのでしょう。 奥様の笑顔、そして先生の思い。そんなことを考えた一日でした。 ▲
by asahikanokami
| 2007-02-02 23:08
| 友人のこと
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