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被災後、誰からともなくこんな会話が飛び交いました。
「カラスがいっぱい飛んでいる下を探すと、遺体があるらしいよ」 「遺体捜索の時には、カラスがいる下を念入りに捜索するんだって」 ウソかまことかと、半分疑っていたのですが、毎日、避難所のそばの瓦礫にカラスが来るのが気になっていました。そしたら、悲しいことに、瓦礫の下からお子さんの遺体が見つかりました。 福島県は、山脈が二本縦に走っているので、浜通り、中通り、会津地方と三分割されます。 中通りの人から、昨年は中通りではカラスを見かけなかったと聞きました。今年はいつも通りにカラスがいるそうです。 「たぶん、カラスが浜通りにお弔いに行ったから見かけなかったんだねって話していたんですよ」 と、その方は言いました。 松谷みよ子さんの絵本の中に、カラスのお坊さんの話があったと思います。 すこし むかし からすがたくさんいる 村があって、男たちは みんな戦争にいきました 戦争でたくさんの人が死んでいったのです するとその村から からすが一羽もいなくなったのです ひとりのおばあさんが言いました。 「からすは 海をこえて おとむらいにいったんだよ。からすがぼうさまになって おらたちの代わりにお経を上げに、南方へ行ったんだよ」 そして 戦争が終わるとまた元のように、村にからすがもどってきました。 こんなお話しだっと思います。 黒いカラスは、お坊様の黒い衣のように見えるからか、昔話に出てくるカラスは死と結びついていることが多いです。 もし、昨年、中通でカラスを見かけることが少なかったとしたなら、それはきっと、浜通りにお弔いに来てくれていたからでしょう。 びっくりするぐらいの数のカラスが、朝に夕に空に舞っていたのを思い出します。 ▲
by asahikanokami
| 2012-11-21 23:21
| 避難生活
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今年の夏、ある大学の学生さんからマイタウンマーケットの話を子供たちから聞きたいと言われました。
もちろん、すぐに承知をして、子供たちに 「大学生のおにいちゃんやおねえちゃんが来るからマイタウンマーケットの説明をしてくれる?」 と頼みました。 当日、子供たちは息せき切って下校してきました。ランドセルを背負ったまま集会場に飛び込んできました。 自分たちがやっているマイタウンマーケットのことを、大学生が聞きに来るというので、どの子も誇らしげな笑顔でした。 挨拶がすんで、ちょっと雑談をして、場が和んだ頃に一人の大学生が 「津波は見たの?」 と聞きました。 すると、今まで笑顔だった男の子の顔が険しくなり 「津波の話なら話さないよ!」 と、とても強い語気で言ったのです。 「マイタウンの話ならするけど、津波の話なら帰る!!」 大学生は相手が小学生だったから、きっと、深く考えずに軽い気持ちで聞いたのだと思います。 その強い語気に圧倒されたように次の言葉を失い、顔面が蒼白になりました。 聞いてはいけないことを聞いてしまったと後悔しているのが、その顔の表情から見て取れました。 いつもは元気な子供たちです。 いつもは明るい子供たちです。 でも心の深いところに津波が影を落としているのがわかりました。 昨日は、月曜日でエコたわし編み隊の例会がありました。 20名ほどが集まって、ワイワイと編み物をしました。 最近、ポツリポツリと津波の話をする人がいます。 でも津波の話をする人は少ないです。 反対に毎週大笑いしながら話すのは、被災前の思い出。 「〇〇じいさんは、花を作るのがうまかったなぁ。いっつも美しい花を庭いっぱいに咲かせていて、あの家の前を通るのが楽しみだった」 「んだ、んだ。そして花を褒めると、いだましがらないで(もったいないと思わないで)切ってくれた」 「死んでから10年は経つどな」 「もう早、15年にはなるべ」 「うちの近所が集まって、毎年暮れには餅を、10臼ぐらい突いた」 「んだがら(だから)あんたは餅つきの相取りがうまいんだべ」 「つきたての餅にジュウネン(えごま)を磨ってつけて喰った。んめぇがった(おいしかった)」 「あぁ、ジュウネン餅はうめぇ~~」 「11月は安波神社のお祭りだったべ。通り神楽が通って、神輿が禊のために海に入って・・・・」 「漁協の婦人部の余興があって・・・」 「あの余興の練習、大変だったけど楽しかった・・・」 思い出話は尽きません。 いろいろなことを、同じ経験した人に話すことが、一番の心の癒しになるのだそうです。 同じ経験をしたからこそ、同じ悲しみや心の傷があるからこそ、理解し合える、理解してもらえます。 わかってもらえたという安心。それが心を平穏にしてくれるのかもしれません。 「話さないよ!」 と言い切って、ほかの子供の心の動揺を守った彼。 「大人になったなぁ」 と、その成長が嬉しかったです。 ▲
by asahikanokami
| 2012-11-20 10:55
| 避難生活
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怒涛の日々を過ごしています。
何も予定の入ってない日は、10月は6日間、11月は5日間だけです。毎日何かあり、毎日出かけています。 楽しそうなこと、興味を惹かれることがあると、すぐに首を突っ込み、おまけに頼まれると嫌と言えない私。 この性分は治ることがなさそうで、これからも怒涛の日々が続くことでしょう。 で・・・・ブログの更新がなかなか出来ずすみません・・・・・・・。 まぁ、言い訳はこのぐらいにして本題です。 小川公園仮設にミシンクラブができました。 ブログ友達の久子さんから、ミシンを支援している団体があると教えていただきました。 その団体は「ふんばろう東日本支援プロジェクト」と言います。 早稲田大学の西條先生が、あの大津波のわずか一か月後に立ち上げて精力的に活動している団体です。 この団体の素晴らしいところは、支援したい人の心と支援してほしい人の心を結び付けてくださるところです。 いままでの支援の多くは、欲しい人にも、欲しくない人にも一律に行われました。 ピンポイントで支援していただけることはありがたいです。 ミシンが欲しいと申し込んだら5台も届きました。 ![]() そこで、このミシンで何をしようかと相談しました。 「縫う布がないと何も始まらないよね」 と言っていたら、宮内さんというアンティーク家具やさんが、古い着物をたくさんプレゼントしてくださいました。 ![]() さ~て!忙しいぞぉ!! みんなでせっせと古い着物をほどいて、洗濯をして、アイロンかけて、バックを作りました。 横浜の山田さんという、以前、仮設に慰問に来てくださった手芸家の方がバックインバックの縫い方を伝授してくださいました。 こうして多くの方とのご縁が繋がってバック製作をしました。 本も買ってきて勉強しました。 こうしてたくさんのバックが出来上がりました。 ![]() これを11月11日の「新地町産業復興祭」で売りました。 ![]() ![]() 利益は12月1日に小川公園仮設で開催される「マイタウンマーケット」a>で使います。 エコたわし編み隊の時には、どんどん人数が増えましたが、ミシンクラブは 「目が見えねぇがら」 「針に糸が通らねぇがら」 と人数が減って、現在は5名だけです。 でも、5名が楽しく活動していれば 「面白そうだがら、混ざっかな」 と参加者が増えると思っています。 ▲
by asahikanokami
| 2012-11-15 16:28
| 避難生活
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